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【学生・社会人】都内で勉強に集中できる自習室・シェアオフィスまとめ

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ベッドやソファなどの誘惑が多数ある自宅・自室で、集中して勉強をするのは至難の業である。

さらに、最近はリモートワークの推進等で、自宅で仕事をしなければならない機会も増え、家族や子どもがいる中で集中して作業することに苦労している人も多いのではないだろうか。

筆者は、大学受験生の時代から、自宅では1秒たりとも集中できない、弱々すぎる精神力の持ち主だった。

そんな筆者は、大学時代から社会人の現在まで、ひたすら自宅以外の勉強場所を見つけることに全力を注いできた。
定番の公共図書館やカフェから、月1万5千円する会員制ライブラリ、会員制シェアオフィスまで・・・。

この記事では、都内であらゆる自習スペースを体験してきた筆者が、これまでに特に気に入ったオススメの勉強・仕事スペースを紹介する。

無料・有料のもの、平日夜間のおすすめ、休日のおすすめまで、様々な特徴のある自習室・シェアオフィスを紹介しているので、自分のニーズに合ったものを見つけて欲しい。



PC作業制限なしの神図書館「日比谷図書文化館」

無料で利用できる自習室といえば、公共図書館が真っ先に思い浮かぶ。
自宅近くの図書館の自習室を利用した経験を持つ人も多いのではないだろうか。

日比谷図書文化館は、日比谷公園内にある千代田区立の図書館で、疲れたら公園内を散歩することなんかもできる好立地だ。
区民でなくても利用できる座席が約300席もある。これは公共図書館としてはかなり巨大だ。

新宿区最大の中央図書館でも230席なので、都内でも屈指の規模を誇る図書館だといえる。
多少混雑していても、とにかく机と椅子が欲しいという人には、無料で気軽に利用できる快適な空間だ。

https://twitter.com/HibiyaConcierge/status/1588350319821524992

さらに、多くの公共図書館で禁止されているか、利用エリアが制限されていることが多い持ち込みPCの利用が、全面的にOKというのも革命的だ。
今どき、紙とノートだけでできる勉強・作業は限られており、PC作業が認められていることは必須条件だ。

ただ、かなり混雑しており、休日の昼頃からゆったり行こうものなら、空席が見つかる見込みは結構低い。
また、電源コンセントがある座席は18席しかないので、朝早くから行かない限り、ノートPCへの給電はほぼできないと思っておいた方が良い。

しかし、少しお金を払えば、超快適でガラガラに空いている「特別研究室」が利用できるのは、あまり知られていない。

特に社会人がPCを使って作業・勉強する場合には、2時間300円と有料ではあるものの、電源コンセント、Wi-Fiを備えた「特別研究席」が群を抜いておすすめだ。
4階にある32座席で、その存在をほとんど知られていないと思われ、筆者が行った際には常に空席があった。

机の両端に仕切りがあるので、かなりプライベート感のある座席だと言えるだろう。
ごちゃごちゃ混雑した場で集中するのが苦手な人には特におすすめだ。

しかし、この「特別研究席」の利用時間は、閉館時間より早く、平日20時まで、土曜18時・日曜16時までと、少し閉まるのが早すぎて残念だ。
無料座席が満席だった際や、PCの充電が必要な時だけ、2時間単位でスポット利用するのが良いだろう。

これだけ素晴らしい日比谷図書館だが、唯一の大きなデメリットは、ライブ会場である「野音」が隣接しており、野音でライブが行われていると、ベースの音がズンズン館内に響き渡るという点だ。
ノイズキャンセリングイヤホンを持っている人は、騒音に対応できるよう、是非とも持っていくことをお勧めする。

時折ノイズがひどい日に当たってしまう以外は、とても快適な勉強空間だ。

日比谷図書文化館のメリット

  • 一般の図書館に比べかなり席が多い
  • 基本無料で使える
  • 有料閲覧室の設備はかなり良く、しかも空いている

日比谷図書文化館のデメリット

  • 常に混雑しており、休日に満席だった経験多数
  • 電源がある席が少なく、PC作業に向かない
  • クローズ時間が早く、平日の仕事夜間は無理
  • 日比谷公園内でイベント(野音でのライブ含む)があると騒音がひどい

実は勉強にも最高なシェアオフィス「BizComfort」

BizComfort(ビズコンフォート)は、北は北海道から、西は大阪あたりまで、全国に100箇所以上存在するシェアオフィスチェーンだ。

一般的なシェアオフィスと同様、個別の拠点を都度利用・マンスリー利用することも可能であるし、全国の拠点を自由に利用できるプランもある。

筆者は都内のいくつかの拠点と北海道札幌の拠点を利用したことがあるが、勉強をする自習スペースとしても、仕事をするリモートワークスペースとしても、非常に快適で良かった。
拠点にもよると思うが、席同士の間に仕切りがありスペースが広いし、無料で使えるテレフォンブースがありWeb会議も可能だ。

筆者が主に利用していた東京の比較的小型の拠点(札幌はもっと広かった)

店舗によって設備は異なり、高級ホテルに隣接しており綺麗なトイレがたくさんあったり、カフェレベルのコーヒーマシンが置いてあり無料でコーヒーを好きなだけ飲めたり、ブース型のデスクが大量にあり落ち着いて勉強できたり、各店舗に特色があるので、自分が通える範囲で複数の拠点を検討し、お気に入りを探すことをお勧めする。

いずれの店舗でも、比較的新しい設備で、清潔感もあるので、安心して使うことができる。
自習室やシェアオフィスは、古臭い設備のままになっているチェーンもたまにあるので、どの店舗に行ってもクオリティが安定しているのは高く評価できる。

全体的に清潔感があって良い

最安で使えるプランとして、月額2,200円の「ライトプラン」がある。

「ライトプラン」は、全国100ヶ所以上を自由に利用できるが、利用1回あたり拠点ごとに設定された料金(〜2,200円以下)が従量課金されていくシステムになっている。頻繁に使うか分からない場合や、自宅の近く、会社の近く、出張先など、店舗を一つに絞りたくない場合にもかなりお勧めのプランだ。

月額2,200円を超えてから従量課金に切り替わるので、利用0回でも2,200円かかるが、仮に1,100円の拠点を2回利用しただけなら追加料金はかからない。

この「ライトプラン」、北海道を旅行している間に札幌で半日リモートワークをしたい、といったシーンでも、すぐに快適なオフィスにアクセスできるのが超便利であった。

拠点によっては24時間オープンしており、夜間や深夜も勉強に使えるのが嬉しい。

1ヶ月毎日利用できる月額プランは、拠点により1万円台から提供されており、週に3回とか頻繁に利用する人は、月額プランを契約してしまうのが良いだろう。
ライトプランだと、平日の夜間の仕事終わりなどに、これから3時間弱しか使えないのに2,200円払うのか・・・と思ってしまい、つい足が遠のくので、定額制にした方が利用頻度は上がるはずだ。

ちなみに、筆者の個人的なおすすめは「土日祝プラン」である。
土日祝に好きなだけ長時間滞在できて、日本橋や品川といった超好立地でも、驚きの月額4,400円程度〜に設定されている(料金は拠点により異なる)。

平日は自分の会社のオフィスを使って勉強して、休日はBizComfortで24時間勉強し放題という作戦だ。

カフェで500円するドリンクを買って騒がしい環境で数時間勉強・仕事することを思えば、4,400円で毎週末好きなだけ通える静かな自習空間が手に入るのは最高ではないか。

ぜひ自宅の近くにある拠点を調べてみることをオススメする。

BizComfortのメリット

  • 月額料金が競合と比べかなりお手頃(特に土日祝プラン)
  • 都内の拠点数が多く自宅からの近さで選べる
  • 会議室、テレフォンブース、有料の登記オプションなど、仕事場としても充実

BizComfortのデメリット

  • 有料である
  • 解約は最速で申込の翌月末なので、使い続ける覚悟が必要
  • 拠点によっては受験生が多く休日も混雑している(座れなかった経験はない)

上質な都心の勉強空間「アカデミーヒルズ」※2024年終了

六本木ヒルズの上層階に位置する森ビル運営の高級ライブラリが「アカデミーヒルズ」だ。
かつては六本木1丁目のアークヒルズにも存在していたが、現在は六本木ヒルズのみになっている。

ただし、「六本木ヒルズライブラリー」についても、2024年6月30日をもって閉館することが発表され、ついにアカデミーヒルズは都内から無くなってしまう予定だ。
代わりになる勉強スポットを探している人も多いだろうが、その場合は上で紹介したBizComfortが最も雰囲気が近いのではないかと思う。

アカデミーヒルズは筆者が利用していた期間が最も長い自習スペースで、米国の大学院に入学する前にここで必死に勉強していた思い入れある場所だ。

どのような審査をしているかは謎であるが、入会にあたり簡単な審査があったり、受験生の利用がNGだったりと、利用者が「キチンとした社会人会員」で占められているため、ライブラリ内の雰囲気やマナーも上質に保たれている。

さすが森ビルだけあって、トイレなどの設備も綺麗で数も多く、特に長時間過ごすことの多い空間としては非常に嬉しいポイントだ。
また、椅子にハーマンミラーのセイルチェアが使われていたり、什器にかなりの拘りが感じられる。

夜景を眺めつつ全座席ハーマンミラーの部屋で静かに仕事できる

公共図書館は、無料で誰でも利用できることもあって、利用者層がカオスなことも多い。
公共図書館に通ったことがある人ならば、トイレが汚くて嫌になったとか、隣の席の人がうるさくて嫌になったとか、無料施設ならではの悩みを一つは経験しているのではないだろうか。
アカデミーヒルズではそういったトラブルがありえないのが良いところだ。

潔癖症気味の筆者でも、長期間、毎日通っても安心して利用し続けることができたのは、お金をちゃんと払っているからこその安心感だと思う。

とはいえ、それほど高額というわけではなく、平日・土日祝問わず、7時〜24時までオープンしていて、税込月額14,000円だ。
窓から見える六本木の夜景などの環境を踏まえると、かなり格安であるといって良いのではないか。

筆者は生活スタイルの変化で利用頻度が下がり、より安価な土日祝プランがあるBizComfortに移籍したが、特に平日夜間にも利用するようなビジネスマンには、アカデミーヒルズが個人的にはNo.1のオススメだ。

また、有料にはなるが(50分330円)、リモートブースを借りて音声通話やオンライン会議を行うことも可能だ。
一応、ラウンジで通話は可能だと思うが、全ての会話が筒抜けになるので微妙だ。

BizComfortは追加料金なしでテレフォンブースを利用できたりするので、その点は、シェアオフィスとしてのBizComfortの強みだ。

アカデミーヒルズのメリット

  • 六本木ヒルズ、アークヒルズの高層階という神立地
  • 7〜24時オープンでほぼ終日利用できる
  • 1.4万円という価格の割に、設備が非常にいい(ハーマンミラーの椅子、清潔なトイレなど)

アカデミーヒルズのデメリット

  • 1.4万円のプラン1つのみ。休日のみ・低頻度での利用でも同額払わねばならない。

コミュニティ感もある自習室「勉強カフェ」

勉強カフェは、カフェのような空間で勉強することをコンセプトにした自習室で、都内に30ヶ所ほど展開している。

筆者も5年以上前に利用していたことがあるが、月1万円台という一般的な料金で、それなりに快適に利用することができた。
引っ越しを機に辞めてしまっただけで、特に不満があったわけではない。

拠点によるが、休日プランでも1万円を超えていたり、BizComfortと比べると若干価格設定が高めであると言える。

「エルゴヒューマン」の椅子を使っていることを公式HPで推していたり、会員同士の交流イベントやラウンジの存在など、勉強カフェならではの質や居心地の良さを訴求しており、それが恐らく料金に反映されているのだろう。

複数人でペアになって目標を共有するサークル的な仕組みなど、勉強を続けるためのモチベーション的な付加価値があるのが特徴と言える。

その点、筆者は誰とも話さずに黙々と通いたい・人の目を気にしたくない根暗タイプなので、”オフィスオフィス”した雰囲気のBizComfortの方が好きだ。

勉強カフェのメリット

  • 内装の雰囲気、会員同士の交流などモチベーション向上にプラスα

勉強カフェのデメリット

  • 有料である
  • 会議室やテレフォンブースなどオフィス的設備はない

やっぱり無料がいい人は新宿区立TOP2の「中央図書館」「四谷図書館」

まだまだ勉強を始めたばかりの場合などは、いきなりマンスリー契約を結んで、1万円単位の月額料金を支払うことに抵抗を感じる人もいるだろう。

そんな時は、やはり無料の公共図書館に頼るのが吉だ。
冒頭で紹介した「日比谷図書文化館」が筆者の1番の推しではあるが、次点でオススメなのが新宿区立の図書館のうち最大規模の「中央図書館」と、2番目に大きい「四谷図書館」の2ヶ所だ。

新宿区立中央図書館・・・閲覧席234席、「西早稲田」駅
新宿区立四谷図書館・・・閲覧席127席、「新宿御苑前」駅

どちらも開館時間は平日は21時45分まで、休日は18時までだが、休館日の曜日が異なるので使い分けると良い。
日比谷図書文化館は300席を超えているので、やはり座席数では日比谷には勝てない。

ただし、最大のデメリットとして、持ち込みPCを利用した作業に大きな制限がある。
持ち込みPCの利用が認められている席は、中央図書館は22席、四谷図書館は12席しかない。
休日の日中など混雑する時間に行く場合、これらの席を確保するのは無理ゲーだと思った方が良いだろう。

あくまで本を使った勉強に向いた空間だと言える。

新宿区立「中央図書館」「四谷図書館」のメリット

  • 一般の図書館に比べ席が多い
  • 無料で使える

新宿区立「中央図書館」「四谷図書館」のデメリット

  • 常に混雑している
  • PC作業が認められている座席がほぼない
  • 設備の古さが気になる

結論:PC使うなら迷わずシェアオフィス、公共図書館も結構すごい

個人的には、有料スペースの方が座席の確保しやすさ、電源・ネット環境、トイレの清潔さなどから見ても優位だが、一日1〜3時間使う程度なら、無料の公共図書館でも十分だと感じている。

ただ、無料の公共図書館は、あくまで「図書の閲覧」をするために座席が用意されているので、PCを持ち込んだ仕事や作業は認められていないことが多い。

その点、日比谷図書文化館は、さすが日比谷の都心にあるだけあってビジネスマンに優しく、PC作業も全面的に解禁されているが、日比谷駅が通勤経路にない人にとっては利用しにくいだろう。

したがって、参考書を用いた資格勉強など、紙ベースの勉強をしている人は、座席数が多く快適に利用できる日比谷図書文化館や新宿区立図書館を使っていくことをオススメしたい。

PCを利用して仕事・作業を予定している人は、Wi-Fi環境やパソコンOKエリアの関係で、社会人向けのシェアオフィスを利用する方が、公共図書館よりも利便性が高いことが多いのではないだろうか。
BizComfortの土日祝プランで、まずは4,400円から、自分の週末書斎を持つことからオススメしたい。

アカデミーヒルズの閉鎖など、都内の勉強・自習室・シェアオフィス界隈には悲しいニュースも続くが、BizComfortをはじめ、コロナ禍以降リモート勤務やワーケーションなどを意識したサービスも数多く登場しているので、新しい勉強場所を探す旅はまだまだ続きそうだ。

現在も、筆者はBizComfortをメインで利用しているが、今後、より良い自習室・シェアオフィスを発見したら、ぜひこの記事に追記したいと思っている。

読者の方も、もしオススメの図書館やシェアオフィスのサービスがあれば、ぜひコメントで教えて欲しい。



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