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新型iPad Pro / Airが登場した今、あえてiPad mini 6をオススメする理由

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発売から既に2年半が経ったiPad mini 6だが、5月7日に発表された新型iPad Pro / iPad Airを踏まえてもなお、あえてiPad mini 6の購入をオススメしたい。

筆者は8年以上の間、iPad Proの初代からProを使い、11インチiPad Pro、12.9インチiPad Pro、iPad mini 4, 5, 6などを渡り歩き、大学院での研究生活からビジネスユースまで、iPadを使い倒してきた超ヘビーユーザーだ。

ライフスタイルの変遷とともに、最もお気に入りのiPadモデルは移り変わってきたものの、iPad miniはその独自の魅力から、絶対に手放すことのできないスタメンである。

中でも第6世代iPad miniは、USB-Cにも対応し、Apple Pencil 2の磁気吸着・無線充電にも対応したことで、「iPad初心者はこれ買っておけば間違いない」端末へと昇華されたと思う。

本記事では、多くのユーザーにとってiPad mini 6がベストな選択肢になり得ると筆者が考える理由と、最新のiPad Pro 第7世代、iPad Air 第5世代を含めたiPadシリーズの他モデルとminiを比較した際の優位性、魅力、具体的ユースケースを紹介していく。

iPadを初めて購入したいという人から、iPadの乗り換えを検討中の人まで、現在のラインナップからどのiPadを買うべきか悩んでいる人は、この記事を参考に、ぜひiPad mini 6も有力候補として考えてみて欲しい。



iPad mini 6の主要スペックをおさらい

iPad mini 6は、2021年9月に発売された第6世代のiPad miniだ。

8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載し、iPad mini 5の7.9インチから画面サイズは拡大したが、ベゼルを狭めたことで本体サイズはほぼ同じに抑えられている。

本体サイズは、よく書店に売っている単行本の書籍(B6サイズ)くらい、あるいはiPhone 12 miniや13 miniを横に3台並べたくらいのサイズ感で、片手で軽々と持つことができる。

写真は、iPhone 12と並べてみた様子だ。

iPad ProのようなFace IDではなく、指紋認証でロック解除できるTouch IDが電源ボタンに内蔵されている。マスクを着用していても、暗い場所でも、顔を近づけることなくロック解除できるので、この点も好む人は多そうだ。

iPad mini 6は、USB-Cポート搭載したことでLightningケーブルも不要になり、Apple Pencilの第2世代にも対応し、本体横に磁石でApple Pencilを貼り付けて、無線充電することも可能になった。

Apple PencilをiPad Proと遜色なく利用できることは、iPad miniでのノートテイクやPDFマークアップの活用に不可欠であり、iPad miniを購入する大きな決め手になり得るので、非常に嬉しいポイントだ。

CPUパフォーマンスは、A15 Bionicチップを搭載し、iPhone 13シリーズと同等の処理能力を誇る。

iPad Proのように、Mac Book AirやMac Book Proと同じAppleシリコンチップ(M1, M2, M4チップ)を搭載していても、非デザイナー・非クリエイターの場合、iPadOSではほとんど出番がないので、iPhone同等のチップで十分だ。

筆者自身、iPhoneはいまだにiPhone 12を利用しているし、iPad mini 6の処理能力に不満を感じたことはない。ほとんどのユーザーにとっては、A15チップは十分すぎるパフォーマンスであるはずだ。

iPad mini 6の圧倒的な軽さ、薄さ

iPad mini 6が、iPad ProやiPad Airに対して圧倒的にアドバンテージがあるのは、なんといってもそのポータブル性だろう。

以下の写真は、iPad mini 6と、iPhone 12 miniを横に並べてみた様子だ。
驚くべきことに、iPad mini 6は、iPhone 12 miniよりも薄いのだ。

本体の重さもわずか297gで、文庫本3冊分、単行本1冊分ほどの重量だ。

iPadの各モデルの重量を整理してみた表が以下だ。2024年5月7日に登場したばかりのM4チップを搭載した新型iPad Airの13インチと比べても、半分以下の重量で、他のモデルより圧倒的にiPad mini 6が軽量であることが分かる。

新型iPad Proの11インチモデルなどは、昔のiPad Proと比べるとかなり軽量化・薄型化が進んだ印象であるが、通勤電車で片手で長時間iPadを持って本を読む、といったユースケースでは、やはりiPad mini 6に分がある。

モデル重量 (Wi-Fiモデル)重量 (セルラーモデル)
iPad Pro 13インチ (M4, 第7世代)579g582g
iPad Pro 11インチ (M4, 第7世代)444g446g
iPad Air 13インチ (M2, 第5世代)617g618g
iPad Air 11インチ (M2, 第5世代)462g462g
iPad mini (A15, 第6世代)293g297g

iPadのようなタブレット端末を購入する動機の代表として、Mac BookのようなノートPCでは実現できないようなこと、例えば通勤電車や移動中も手軽に持ち歩けて、ベッドで寝ながら本を読んだりビデオを見たりできて、キッチンや車の中などどんな場所でも使えるポータブル性が挙げられるだろう。

iPad miniなら、ペットボトル飲料よりもずっと軽いのだから、会社や学校に行くバックパックやハンドバックに忍ばせても、全く重さを感じさせない。

それでいて、Kindleの電子書籍やPDF化した書籍を読むときも、通常の単行本サイズの画面で読むことができるので、軽量でありながら十分な画面スペースを備えている。

ポータブルなiPad miniとApple Pencilとの相性がやばい

iPad mini 6は、ワイヤレス充電に対応したApple Pencil 2をサポートしており、iPad mini 6の本体横にApple Pencilが磁気でくっつき、持ち歩くだけで充電されるようになった。

かつてはiPad Proだけで利用可能だったApple Pencil 2だが、今日ではその全ての機能がiPad miniでも利用できる。

イラストを描くデザイナーやアーティストでない限り、学生やビジネスパーソンのApple Pencilの主要な使い道は、ノートアプリでメモを取ったり、PDFにコメントや署名を書き込んだりといった用途に集約されるだろう。

打ち合わせのメモを取ったり、電子化・PDF化した教科書・参考書に書き込みを入れたりといった場合、iPad本体を片手で持ちながら、いつでもどこでも持ち歩けることのアドバンテージは大きい。

iPad ProやiPad Airでは、やはりそれなりに重いため、打ち合わせにiPadとApple Pencilのセットを持ち込もうとすると、PCを一台持ってきたくらいの負担感がある。

また、通勤・通学電車で座れなかった時に、立ったままiPad Pro 11インチを両手で抱えて、Apple Pencilで勉強をするのは現実的ではない。

iPad miniであれば、本当に手帳やメモ帳を持ち歩くのと同じノリで、どこにでも身軽に持っていくことができる。

通勤電車の中でも、さっと片手でiPad mini 6を取り出して、Apple Pencilでちょっとしたメモを入れる作業が、30分でも1時間でも疲れることなく行える。

PDF ViewerやPDF ExpertなどのPDFアプリをiPadに入れておけば、会社のドキュメントの確認や、電子署名の挿入が必要になったときに、カバンに忍ばせたiPad miniで速攻で作業を完了できる。

Apple Pencilは、小型のiPad miniとともに使ってこそポテンシャルを発揮すると感じる。

iPad mini 6の本体価格が、Amazonで実勢7万円台で購入できることを考えると、2万近いApple Pencil 2を買うのは若干抵抗感があるが、もっと格安なスタイラスでも、十分代用可能だ。

純正のApple Pencil 2のような筆圧検知は備えていないが、磁石でくっついて無線充電ができる2〜3千円の「ほぼApple Pencil 2」なスタイラスが、多数Amazonで販売されている。

上記のViangsという中華ブランドのApple Pencil互換スタイラスは、筆者も実際に購入してみたが、ノートテイクやPDFへの注釈という用途では、本当に十分だった。筆圧検知と、Pencilを握った指のダブルタップで消しゴムを呼び出すApple Pencil 2の機能は残念ながら備わっていないが、個人的にはあまり頻繁に使う機能でもないし、価格差を考えれば十分最高だ。

全て新品で揃えても、iPad mini 6本体が7万円台+2〜3千円でペンシルまで揃うのだから、コストパフォーマンスも圧倒的だ。

メディアデバイスとしての身軽さもピカイチ

ここまでビジネスや勉強の話ばかりだが、iPadを動画やゲームなどのメディア用端末として検討している人も多いだろう。

iPad mini 6は、iPhoneより大きい画面でありながらも、片手で持っても苦ではない超軽量ボディなので、通勤・通学中に片手で動画を見たり、新幹線や飛行機のテーブルの上で動画を見たり、紙のマンガ本と変わらないサイズ感でマンガを読めたり、メディア端末としても優秀だ。

何が一番使いやすいかは人によるだろうが、筆者の場合は、iPad Proの12.9インチや11インチだと、重量があるため寝ながら本を読むにはキツいし、出張に持っていくにしても社用のPCと合わせると重すぎて断念することが多く、結局iPhoneで乗り切ってしまうことも多かった。

その点、iPad mini 6は、荷物が多い出張時でも、軽いので気張らずにカバンにとりあえず突っ込んで出発できるし、自ずと使用頻度が高くなった。

また、マニアックな使い方としては、車のダッシュボードに取り付けるアタッチメントを買うことで、カーナビとしてiPad miniを活用することもできる。

ちょうどカーナビサイズなので、個人的には移動中にカーナビとSpotifyによる音楽再生を兼ねるデバイスとしても結構気に入っている。

iPadはどこまで行ってもiPad、PCは代替できない

iPad ProやiPad Airは年々スペックが向上し、現在ではAdobe Photoshopなどの高度な画像制作アプリや、DaVinci Resolveなどの動画編集アプリなども利用することができる。

iPad ProやiPad Airは、Mac Book Air/Proと同じM1, M2, M3などのAppleシリコンチップをCPUとして採用しており、非常にパフォーマンスが高いので、こうしたプロ向けのクリエイティブアプリも快適に動作する。

でもそれ、本当に必要?

iPadは、MacOSを採用しておらず、iPadOSで動作しているので、どちらかというとiPhone/iOSに近く、公式に推されているPhotoshopやDaVinciでさえ、PC版の全ての機能は備えておらず、結局最後はPCでしかできない作業も残る。

また、iPadOSではファイルをアプリ間で自由に移動させることが難しく、macOSほど柔軟なファイル操作ができないし、マウスやトラックパッドがサポートされているとはいえMac Bookには遠く及ばず、複雑な作業の効率が落ちる。

筆者自身も、旅行時にPCを持っていかずiPadをWeb広告などマーケティング系の業務に使っていたところ、Facebook広告のアプリやGoogle広告のアプリで、iPadではどうしても変更できない設定が存在し、PCを持ってこなかったことを強く悔やんだ経験がある。

アプリでなくWebサービスであれば、ブラウザでPC版と同じ管理画面にアクセスすればいいじゃん、と思っても、サービス側の制限でタブレット端末で表示できる管理画面がPC版と異なるものに設定されていたり、結局PCを開かなければならない場合があまりにも多い。

結局のところ、モバイルの仕事環境を作るには、iPad ProとMagic KeyboardやSmart keyboardを使って無理にラップトップ風の作業環境を目指すよりも、Mac Book Airを買った方が安く、手間も少なく、そして完全なPCが得られてメリットが大きい。

筆者は、iPad中心の作業環境について様々な試行錯誤を8年繰り返した末に、結局、Mac Book AirとiPad mini 6の組み合わせに戻ってきた。

Mac Book Air + iPad mini 6 のペアが最強

モバイルで身軽な仕事環境を整えたい場合、iPad Proを軸に組み立てる選択肢もあるが、一般的な仕事に使う可能性があるのであれば、やはり現状はMacOSなどのPC環境は不可欠であり、Mac Book Airを中心に組み立てた方が絶対にいい。

第6世代のiPad Pro 12.9インチを、Magic Keyboardと組み合わせて使用すると、本体とKeyboardがともに約700gなので、結局1.4キロに及ぶ。

一方、最新のM3 Mac Book Airの13インチモデルは、約1.24キロだ。
これに約300グラムのiPad mini 6を足しても、大体1.5キロ程度に収まる。

しかも、Mac Book側からSide Carを使うと、iPad mini 6をMacのセカンドディスプレイとして使うこともできる。

2画面であれば、画面の作業領域を拡張して、Spotifyを聴きながら作業したり、FinderをiPad側に表示してファイル操作をしながら作業したり、モバイル環境でも生産性を高めることができる。

  • iPadOSの様々な制約のあるiPad Pro 12.9インチが1台と、キーボードのセット
  • OSの制限がなくキーボードも備えたMac Book Airと、iPad mini 6のデュアルスクリーン

この二つを比べたとき、正直、前者を選ぶべき理由が全然思いつかない。

もちろん、クリエイティブ系の仕事をしている人はiPad Proを選ぶべき理由があるだろうが、一般的なビジネスパーソンは、価格もあまり変わらないので、むしろMac Book Airを検討してみることを勧めたい。

筆者が最近ずっと使っているモバイル仕事環境のセットアップは、Mac Book Air + iPad miniの2画面体制に、Bluetoothキーボードやマウスを組み合わせた以下のようなものだ。

アーティストでもない一般人は、iPad miniが最高の相棒

AppleのWebサイトや動画を見ていると、ついつい最上位のiPad Proや、発売されたばかりのiPad Airなどが欲しくなってしまう。

しかし、iPadの購入を検討するにあたっては、自分が本当にどのような用途で使うのかを、冷静に考える必要がある。

iPadなどのタブレットを購入したことはあるが、結局PCやiPhoneをいつも使ってしまい、あまり使わずに眠らせていたことのある人も多いのではないだろうか。

筆者がiPadのようなタブレット端末に求める役割は、電子書籍を快適に読み、Apple Pencilでメモや注釈を時々書き込みつつ、外出先でも、ベッドの中でも、いつでも気軽に長時間使える軽量さを兼ね揃えた端末だ。

絵も描かないしデザインもしないので、Photoshopなどの高度なアプリも不要だし、Apple Pencilの高度な筆圧検知も不要だ。

仕事はMac Book Airをメインに使うので、負荷の高い作業や複雑なタスクはMac Book Airで行えばよく、iPad側にはあまりに高スペックなCPUも必要ない。

そんな筆者にとっては、現行iPadシリーズの中で最も安価に購入でき、それでいてスタイラスの無線充電に対応し、必要十分なスペックを備えたiPad mini 6は、まさに神端末である。

iPad mini 6は、Amazonで7.8万円で販売されており、無線充電が可能なApple Pencil 2互換のスタイラス(ダブルタップによる消しゴム機能はない)は2〜3千円で購入できる。

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新品で揃えるとしても、8万円あれば、快適なiPadライフを始められる。

円安でAppleのデバイス価格もどんどん高騰する中、最新のiPad ProやiPad Airに惑わされずに、iPad mini 6を改めて検討してみてはどうだろう。



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