XiaomiのRedmi 12 5Gは、2023年12月に発売された「プレミアムエントリーモデル」を称するコスパ抜群のSIMフリーAndroidスマートフォンである。
「Redmi 12 5G」は、その名の通り5G対応で高速なネット利用が可能でありながら、4GBメモリ+128GBストレージのモデルはAmazonで約2万円、8GB/256GBのモデルもAmazonで約2.8万円という驚愕の激安価格で販売されているのが最大の魅力だ。
おサイフケータイ(suicaやiD, QUICPayなど)、マイナンバーカードの読み取りにも対応しており、もはやカードリーダーを買うよりもRedmi 12 5Gを買った方がお得かもとさえ思える。
もちろん12万円を超える最新のiPhoneのような超高性能なCPU・贅沢なマルチカメラなどは備わっていないものの、5,000mAhもの大容量バッテリー、50MPと日常使用には十分な性能のメインカメラ、90Hz対応のスムーズなディスプレイなど、2万円台ではあり得ないほどのスペックを備えていて驚かされる。
本記事では、筆者が実際にRedmi 12 5Gを購入し、5Gエリアでの通信スピードテストを行った結果や、カメラなどの必須機能のパフォーマンス、実生活での使い心地などを詳細にレビューしていく。
Redmi 12とiPhoneで撮影した写真との比較、ベンチマークテストの結果、XaomiのカスタムOSである「HyperOS」の使い心地まで、実体験に基づくレビューである。
円安も手伝ってスマートフォンの価格が年々上昇を続ける中で、一方でスマホの性能は頭打ちで買い替えの感動も少なくなってきて、どうせなら激安価格なAndroidスマホを試してみるというのは、非常にオススメな選択肢だ。
Redmi 12 5G開封の儀:TPUケースのおまけ付き
Xiaomiのスマートフォンは、UQ mobileやソフトバンクなどのキャリア契約時に購入することもできるが、AmazonのXiaom公式ストアや楽天のXiaomi公式ストアなどから、SIMフリー版を直接購入することもできる。
Xiaomiから直接購入すれば、各キャリアの余計なアプリがプリインストールされていない状態を購入でき、かつSIMフリーでどのキャリアでも利用できるので、利便性は高い。
4GBメモリ+128GBストレージと、8GB+256GBの2種類のモデルがあり、筆者が購入したのは、4GBメモリ+128GBストレージのモデルである。
4GBメモリ/128GBストレージのモデルのコスパは特に高く、付与されるポイントなども考えると下手をすると2万円前後で購入することができ、異常なほどコストパフォーマンスの高い端末だ。
送られてくるRedmi 12 5Gのパッケージは次のようなものだ。価格に反して、激安感を感じさせないシンプルな梱包だ。
残念ながら充電器は付属していないので、USB-Cケーブルと充電機は自分で別途用意しなければならない。
柔らかい透明なTPUケースが付属しており、別途ケースを買わなくとも、本体を保護することができる。ディスプレイにも、薄いフィルムが予め貼られており、保護フィルムを自分で貼る手間を省ける。
この付属のTPUケースは、オフィシャルの製品だけあってジャストフィットで、背面カメラの出っ張りをフラットにしてくれる。
2万円のスマホのために、1,000円超を払ってフィルムやケースを揃えるのはコスパ的に微妙なので、これらのアクセサリーが付属するのは結構ありがたい。
この価格帯のスマホは、両親や祖父母など、高齢者にプレゼントする場合に選ばれることも多いと思われるので、その場合も本体さえ買ってあげれば必要なものが揃うのは楽で良い。
Redmi 12 5Gのデザイン・質感レビュー
Redmi 12 5Gの外観で、何より目を引くのはガラス背面で、最近のiPhoneなどと同じような質感となっている。
まさかこのスマホが2万円前後で購入できるとは思えない質感だ。
一昔前の海外製格安Androidスマホといえば、プラスチックケースで見るからに格安スマホ感が漂っていたが、Xiaomi Redmi 12 5Gに関しては、ガラスとアルミニウムを組み合わせた外観で、安っぽさは全くない。
左から、iPhone 12、Xiaomi Redmi 12 5G、Xiaomi POCO F6 Proを並べてみたのが以下の写真である。
背面のガラス面は非常にiPhoneと似通っていることがお分かりいただけるだろう。
Redmi 12 5Gは約6.8インチのディスプレイで、iPhone 12(6.1インチ)やPOCO F6(6.67インチ)と比べると画面サイズが大きく、その分端末も縦に長くなっている。
Redmi 12 5Gの重さは約200gで、iPhone 15(171g)とiPhone 15 Pro Max(221g)の間、iPhone 15 Plus(201g)と同じくらいの重さだ。
側面はアルミニウム合金のフレームと思われ、その質感もiPhone 12の側面の質感にかなり似ている。
ちなみに、下側のサイドボタンがホームボタンかつ指紋認証センサーとなっており、画面をオンにするために親指・人差し指でボタンに触れれば、そのまま指紋認証が完了してスムーズに起動できる。
また、Redmi 12 5Gは、IP53の防塵防水性能を備えている。
IP53の「5」は、少量の粉塵が内部に入る可能性はあるが、正常な機能を妨げるほどではないという意味で、日常的な使用環境でのほこりや砂に対する保護が期待できる。
IP53の「3」は、スマホに縦や斜めから水がかかる状況であっても、機器に有害な影響を及ぼさないことを示す。雨天には対応できるが、水に浸すような使用には適していない。
雨の日に屋外で使用するような場合でも、ある程度安心して使うことができそうだ。
Redmi 12 5Gのディスプレイレビュー
Redmi 12 5Gは、6.8インチ、2,460×1,080のフルHD+ディスプレイを備えている。
メールやメッセージなどのテキストを表示しても、YouTubeやNetflixの動画を表示しても、くっきり鮮明に表示され、表示品質に不満を感じることはない。
画面下部のベゼルが最近のハイエンド端末と比べると若干幅広く感じるものの、改めて、2万円でこのクオリティのディスプレイのAndroidスマホが買えてしまうことに驚かされる。
iPhone12と並べてみると、画面上部の表示領域の差が歴然である。
Redmi 12 5Gは、フロントカメラ部がパンチホールになっており、Face ID用のセンサーを埋め込んだiPhoneのようなノッチがなく、画面領域が広く利用できる。
また、Redmi 12 5Gのディスプレイは、低価格スマホでありながら、90Hzのリフレッシュレートを備えている。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に何回画面を更新するかを表す数値で、ヘルツ(Hz)という単位で表される。
従来、一般的なスマートフォンのリフレッシュレートは60Hzで、最近はハイエンド端末を筆頭に、90Hzや120Hzの高リフレッシュレートのモデルが登場している。
リフレッシュレートが高いほど、画面の動きがよりスムーズに見えるため、60Hzと90Hzを比べると、ブラウザのスクロールや、ゲーム時のアニメーションの滑らかさが、大きく違うことが体感できるはずだ。
この価格帯で90Hzのリフレッシュレートに対応しているRedmi 12 5Gのコストパフォーマンスの高さが際立つ。
また、Redmi 12 5Gのディスプレイの明るさについては、屋外晴天時のハイブライトモードで最大550ニトとなっている。iPhone 14のピーク輝度は1200ニトとされており、流石にハイエンド機と比べると画面は若干暗めだ。
最大1200ニトの輝度を持つPOCO F6 Pro(左)、Redmi 12 5G(中)、iPhone 12(右)を、それぞれ明るさ設定をMAXにして、屋内の照明の下で並べてみると、以下のようになった。
Redmi 12 5Gの画面がやはり若干暗いことが分かるだろう。
他のハイエンド機と比べると暗めとはいえ、そもそも屋内で最大輝度でスマホを利用することは多くない。
6月の青々と晴れた日に、太陽光の真下でRedmi 12 5Gの画面を表示してみたところ、もちろん見にくさは感じるものの、テキストなどを視認することはできた。
これまでiPhoneなどのハイエンド機を使っていた場合は、Redmi 12 5Gに乗り換えた直後は若干暗いなーという感覚が残るだろうが、筆者の場合、1時間も使っていたらすぐ慣れてしまった。
総合して、ディスプレイのクオリティについては、若干暗く感じるデメリットを踏まえても、90Hz対応、フルHD+の高解像度など、2万円台のスマホとしては超高クオリティと評価して良いと思う。
Redmi 12 5GのカメラをiPhoneと徹底比較
街中で日中から夜間まで色々とRedmi 12 5Gで撮影してみたところ、結論から言えば、2万円台とは到底信じられないほど素晴らしい写真を撮影することができた。
シチュエーションによっては、iPhone 12で撮影した写真と見分けがつかないほどだ。
そもそもスマホのカメラに一眼レフクオリティの写真を求めている人はいないであろう中、2万円台の格安スマホなら尚更、日常の記録が手軽に撮れれば十分だ。少なくともその水準に求められるカメラ性能は、Redmi 12 5Gは軽々超えてきていると思う。
Redmi 12 5Gは、背面に約5,000万画素のメインカメラと、約200万画素の深度センサーを備えている。2つカメラがあるように見えるが、あくまでカメラは1つだ。
深度センサーは、スマホカメラで一眼レフのような写真のボケ感を出すためによく用いられる技術だ。深度センサー単体では写真は撮影できず、被写体との距離を測定しており、物体の輪郭を検出して、メインカメラの背景をぼかすという処理を行なっている。
実際に、Redmi 12 5Gで撮影してみた写真の作例が以下である。せっかくなので、iPhone 12で全く同じ写真を撮影して、それぞれの描写力の違いを比較してみる。
花壇の花をRedmi 12 5Gで撮影してみたのが以下の写真だ。背景の花壇のボケ感も、一眼レフカメラのようにちゃんと表現できている。
全く同じ画角で、iPhone 12で撮影した写真が以下である。日中の明るい環境下では、Redmi 12 5Gも、iPhone 12も、かなりいい勝負だと言えそうだ。
それぞれの写真を同じ倍率で拡大して比較してみる。左がRedmi 12 5G、右がiPhone 12で撮影したものである。
ここまで寄っても、かなりいい勝負をしているように思える。心なしか、花びらの表面の凸凹感などのディティールがiPhoneの方が優れているような気はしなくはないが、正直区別がつかない。
2万円のスマートフォンで、iPhone 12で撮影した写真とパッと見で区別がつかない写真が撮れるのは驚きだ。
今度は街中の風景写真で比較をしてみる。
まずは、Redmi 12 5Gで撮影した写真がこちら。
同じ画角、同じタイミングで撮影したiPhone 12の写真が以下だ。
再び、それぞれの写真を同じ倍率で拡大して比較してみる。左がRedmi 12 5G、右がiPhone 12で撮影したものである。
遠方の交通標識をズームアップして比べてみると、iPhone 12(右)で撮影した方が、標識の輪郭や、標識の赤・白・青の切れ目などが、シャープに描かれているように感じられる。
目の前の花壇を撮影した時と比べると、遠方の物体のシャープさで差がついた。
総合して、特に日中の撮影においては、写真のクオリティも非常に高いといえそうだ。
撮影するものとの距離や、周辺の明るさによっては、iPhone 12で撮影した写真と見分けがつかないレベルの写真も撮ることができた。
2万円前後の格安スマートフォンとなると、カメラがほぼ使い物にならないのでは、と不安を感じる人も多いかもしれないが、日常の撮影ではほぼ問題ないと思われる。
他方で、夜景の撮影については、流石にRedmi 12 5Gの力不足感が顕著である。iPhone並みの写真のクオリティは、日中の明るい時間帯に撮影する写真に限られそうだ。
以下が、完全に日が落ちた後の時間帯に、Redmi 12 5Gで撮影した夜景である。かなり人工的にノイズ処理された跡が目についてしまい、木々の葉や、歩行者の輪郭がボヤッと潰れてしまっている。
また、同じ画角でiPhone 12で同じ写真を撮影してみたものが以下だ。iPhone 12でも、そこまで美麗な写真とは言えないが、Redmi 12 5Gよりはずっとディティールの描写ができている。
Redmi 12 5GとiPhone 12の撮影写真を同じ倍率で拡大し、左右に並べたのが以下である。やはり、Redmi 12 5Gは照明の白飛び、ノイズ処理の痕跡、輪郭のぼやけが目立ち、iPhone 12と比べてしまうと見劣りする。
なお、以上で掲載した写真はWordpressにアップロードする過程で圧縮されているため、ここで表示されているものは縮小版である点には注意して欲しい。
総評すると、Redmi 12 5Gのカメラは、日中に景色や人を撮影したり、書類を自宅で撮影するといった用途には十分な高性能を有するものの、流石に夜景などの難しい条件下での撮影では、低価格スマホなりのクオリティに留まる、と言ったところだろう。
ただ、この価格帯のスマートフォンに、夜景を完璧に撮影することを期待するのは無茶なもので、十分高く評価できるカメラ性能だと思う。
大容量バッテリーで丸1日使用も安心
Redmi 12 5Gは、5,000mAhもの大容量バッテリーが搭載されている。
5,000mAhというバッテリー容量は、アクティブに使用していても10〜12時間ほど使用できるほどの容量で、筆者が実際に日常使用する中でも、1日持ち歩いても十分に充電が残っていた。
最悪、充電を忘れても、翌日の午後までは頑張れるくらいの容量だ。2万円の端末でここまで大容量のバッテリーを搭載しているのはすごい。
最近のハイエンドAndroid端末では、100W超えの超急速充電に対応しているものもあるが、Redmi 12 5Gは18Wでの高速充電に対応している。
18Wで高速充電を使用した場合、大体の目安として、30〜45分間充電すれば、50%ほどのバッテリー充電が可能だ。充電中は画面に「高速充電」など充電速度が分かりやすく表示される。
また、ワイヤレス充電には対応していないので、有線の充電器とUSB-Cケーブルが必須となる。
おサイフケータイやマイナポータルにも対応
また、Redmi 12 5Gは、海外製のSIMフリーAndroidスマホとしては珍しく、FeliCaに対応し、おサイフケータイや、マイナンバーカードの読み取りを行うことができる。
おサイフケータイに対応していると、Suica、Pasmo、nanacoなどの電子マネーも、Googleウォレットアプリで使用できるほか、QUICPay, iDなどに対応したクレジットカードを登録すれば、タッチ決済も利用できる。
筆者のマイナンバーカードを使って、実際に読み取りテストをしてみたが、問題なくマイナポータルでのログインに成功した。
これほど低価格なAndroidスマホでもおサイフケータイが使えるなんて、痒い所に手が届いて本当にありがたい。
iPhoneはFelicaに対応しておりsuicaやマイナンバーカードが利用できる一方、AndroidスマホはFelica対応していないケースがまだまだ多い。
エントリー機のRedmi 12 5GでFelica対応を実装していることからも、Xiaomiが日本市場に本気で取り組んでいることが感じられる。
デュアルSIM対応 & eSIM対応
Redmi 12 5Gは、デュアル SIMにも対応しているのが嬉しい。
物理SIM(nano SIMサイズ)1つと、 eSIMを1つ組み合わせて利用することができる。
メインの電話番号回線1つを物理SIMで持っておいて、海外旅行時などにeSIMを追加して現地のデータ回線を使う、なんてこともできてしまう。
主要キャリア全ての4G/5Gバンドに対応
SIMフリースマホをAmazon・楽天などで自分で購入する場合には、購入するスマホが、使用予定のキャリア(docomo, au, SoftBank, 楽天など)の電波に対応しているかを確認する必要がある。
結論から言うと、Redmi 12 5Gは、ドコモ、au、SoftBank、楽天モバイルのいずれのキャリアであっても、問題なく快適に利用することができると思われる。
5Gミリ波には対応しておらず、5GのSub6への対応のみだが、5Gのミリ波は日本では実質的にはほぼ普及していないので(数少ない電波塔の、しかも目の前でしか使えない)、Sub6対応だけで十分価値がある。
実際、筆者が、au回線の5G Sub6エリアで、Redmi 12 5Gのインターネットスピードテストをしてみたところ、下り208Mbps/上り83.2Mbpsと、光回線並みのスピードを享受できた。
Redmi 12 5Gの対応周波数・バンドは以下の通りである。
- 4G:LTE FDD:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28
- 4G:LTE TDD:38/39/40/41/42
- 5G:n3/n28/n41/n77/n78
各キャリアのメインバンド、プラチナバンド、主要5Gバンドが全て含まれているので、安心して使用できる。
一応、以下にドコモ、au、SoftBank、楽天モバイルのバンドを整理しておく。
4大キャリアの4G周波数帯・バンド
Redmi 12 5Gの対応バンドは、以下の表で黄色くハイライトしてある。
Redmi 12 5Gは国内キャリアの主要バンドにほぼ完璧に対応しているので、4社どの通信会社を使っても、問題なく利用できると思われる。
Band | ドコモ | KDDI | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
1 (メイン) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
3 (メイン) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
8 (プラチナ) | × | × | ⚪︎ | × |
11 | × | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
18/26 (プラチナ) | × | ⚪︎ | × | ⚪︎ (au) |
19 (プラチナ) | ⚪︎ | × | × | × |
21 | ⚪︎ | × | × | × |
28 (プラチナ) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
41 | × | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
42 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
各キャリアでメインバンドとして使われている1, 3、またプラチナバンドである8, 18, 19, 28に対応している機種であれば、どのキャリアの回線でも快適に利用できると思われる。
11/21に対応していないことはほとんど気にする必要はないだろう。
4大キャリアの5G周波数帯・バンド
日本の5G回線を利用するには、n77/78に対応していることが必須だが、Redmi 12 5Gは両方に対応している。
最も高速だが基地局のすぐ近くにしか届かないミリ波(n257)には、Redmi 12 5Gは対応していない。また、唯一docomoが採用しているn79にも対応していないが、n78に対応しているのでdocomo利用者でも問題はない。
Redmi 12 5Gとキャリアの相性としては、au, UQ mobile, povoなどのKDDI回線のキャリアと組み合わせるのが、最も5Gの恩恵を受けられる可能性が高い。
Band | ドコモ | KDDI | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
n77 (Sub6) | × | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
n78 (Sub6) | ⚪︎ | ⚪︎ | × | × |
n79 (Sub6) | ⚪︎ | × | × | × |
n257 (ミリ) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
※LTE用の周波数を5G用に転用するNR化、いわば「なんちゃって5G」が進められているバンドは収集つかないので省略(n28, n41など)
日常使用の不満なし!Redmi 12 5GのCPU性能レビュー
Xiaomi Redmi 12 5Gのチップは、Snapdragon 4 Gen 2である。
Snapdragon 4 Gen 2は、2023年後半から市場に登場しており、8コアのCPU(2x Cortex-A78 @ 2.2GHz + 6x Cortex-A55 @ 2.0GHz)とAdreno 613 GPUを搭載している。
Snapdragon 4 Gen 2は、エントリーミドルレンジのチップセットと位置付けられ、Webブラウジング、メールやメッセージ、YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスの視聴などの日常的なタスクには、必要十分な性能を持つ。
実際、筆者がRedmi 12 5Gを使って、Webブラウジング、メール送受信、YouTube視聴などを行なってみる中で、動作に不満を感じたことは一度もない。
YouTubeのバックグラウンド再生をしながらでも、他のブラウザ操作なども問題なく動作した。
一応、Redmi 12 5GでGeekbench 6によるベンチマークテストを行なってみたところ、シングルコアで803、マルチコアで1874という結果になった。
これはGalaxyのAシリーズ、HuaweiのPシリーズなどのエントリーミドルレンジ端末で見られる一般的な水準になる。
Galaxyなどの10万円超のハイエンド端末に搭載されることの多いSnapdragon 8 Gen 2, Gen 3などと比べると当然パフォーマンスは劣るものの、3D豊富なゲームをゴリゴリプレイする人でもない限り、そこまでのスペックは必要ない。
また、3Dグラフィクスの表示性能を試すために、3DMarkのベンチマークテスト「Wild Life」を行なってみた。これは3Dゲームの画面を1分間シミュレーションするテストで、高負荷の3Dゲームのプレイ性能を確認することができる。
結果は平均FPSで3.96となり、高負荷の3Dゲームをプレイするのはカクついて厳しいであろうと思われる。
Redmi 12 5Gは、日常的なタスクや軽めのゲームには十分な性能を持つが、高負荷なアプリケーションや3Dゲームには向かないだろう。
なお、メモリの容量は4GBと8GBのモデルがあり、ストレージは128GBと256GBのオプションが用意されている。microSDカードによって容量を拡張することも可能で、1TBまでのmicroSDカードに対応している。
3Dゲームなどに使用する高性能なスマホを求めていない人であれば、4GB+128GBのモデルを選択しておいて全く問題ないはずだ。容量が足りなくなったら後でmicroSDカードを買い足せば良い。
OSとユーザーインターフェース
Redmi 12 5Gでは、Android 13ベースのXiaomiのカスタムROMであるMIUI 14/HyperOSが採用されている。
MI UIは、どこかiPhoneっぽい見た目となっており、見慣れたインターフェースで操作できる。以下は、筆者のRedmi 12 5G(UQ mobile版)の初期画面である。比較的プリインストールアプリは少なく、すっきりした印象だ。
Xiaomiのシステムアプリも入っているが、Miビデオなど不要そうなアプリはアンインストールすることも可能なので、そこまで邪魔なアプリはない。
Xiaomiのスマートフォンを買う人にぜひお勧めしたいXiaomiのアプリが、「Mi リモート」というアプリである。
これは、赤外線を使った家電のリモコンを、スマホでエミュレートするアプリだ。
自宅にあるテレビ、エアコン、DVDプレーヤーなどの機種を探して登録することができ、その家電のリモコン操作を、Xiaomiのスマホから行えるようにできる。
自宅のエアコンのリモコンを登録すれば、スマホからいつでも温度の変更や風向きの変更ができるので、エアコンのリモコンを手元や机の上に置く必要がなくなる。
隠れた神アプリなので、せっかくXiaomiのMI UIが入ったスマホを入手したら、一度は使ってみることをオススメする。
総評:この機能で2万円台は価格破壊。両親や祖父母に贈ろう!
以上で紹介してきた通り、XiaomiのRedmi 12 5Gは、格安スマートフォンとは思えないほどの機能を揃えた、高コストパフォーマンスのお化け端末だ。
Amazonで4GB+128GBモデルなら実勢価格2万円で購入できるにも関わらず、5G対応で200Mbps超えの高速回線が利用でき、おサイフケータイ・マイナンバーカードにも対応、カメラも一般人には十分すぎる性能で、文句の付け所がない。
単に5Gに対応したモバイルルーターが欲しい、マイナンバーカードを読み込めるカードリーダーが欲しい、大容量のモバイルバッテリーが欲しい、といった場合ですら、もはやRedmi 12 5Gを買うのが最もお得かもしれない。
外観もガラス・アルミで格安スマートフォンには見えないし、日常の電話、メール、メッセージ、YouTube視聴、Webブラウジングのパフォーマンスにも全く問題がない。
iPhone 15 Proのような最上位端末のカメラ性能を求めている人でもなければ、ほとんどの一般人はRedmi 12 5Gで十分に生活することができるだろう。
iPhoneを筆頭に、スマートフォンが10万円を超えるのが当たり前になってきた中で、格安スマホのオプションとしてRedmi 12 5Gは最有力候補になりそうだ。
また、自分自身が使うスマホとして有力なのはもちろん、ガジェットにこだわりのない両親・祖父母などの家族に持たせるスマホとしてもベストな選択肢と言えそうだ。
マイナンバーカードの読み取りに対応しているので行政手続きなども楽になるし、高齢者が必要になる大画面を持ち、思い出を撮影するカメラ性能も悪くない。2万円なら落として割れても買い換えればよく諦めもつく。
高額なスマホに疲れた、全ての世代の、全ての人にお勧めできる選択肢だ。