OPPOの「Reno11 A」は、2024年6月27日に発売されたばかりのコスパ抜群のSIMフリーAndroidスマートフォンだ。
4万円台という驚きの低価格でありながら、デザインにも高級感があり、5Gでの高速通信への対応、5000mAhもの大容量バッテリー、少し前のiPhoneに匹敵する優れたカメラ性能など、大満足すぎるスペックを備えている。
昨今の円安によるスマホ本体代の高騰もあって、Reno11 AのようなミッドレンジのAndroidスマートフォン市場は盛り上がりを見せている。
多くのハイエンド機が、毎年新型が出ても大した変化がなくなりつつある今、4万円で中〜高スペックのスマホをゲットできるOPPO Reno11 Aは、iPhoneやGalaxyなどの乗り換え先として非常に魅力的である。
本記事では、実際にOPPO Reno11 Aを購入し数日間ヘビーユースしてみた筆者が、OPPO Reno11 Aの実生活での使い心地やパフォーマンスを詳細にレビューしていく。
OPPO Reno11 A 開封の儀
OPPO Reno11 Aは、Amazonの販売ページやOPPOの楽天公式ストアなどのオンラインショップで直接購入することができるほか、楽天モバイルやY!モバイルなどのキャリアとの通信契約時にも購入することができる。
8GBのメモリ、128GBのストレージを備えたモデル1種類しか存在しないため、本体カラーの選択肢以外は、購入時に選択肢で悩む必要はない。
充電器セットの選択肢もあるが、最も安価な本体のみで購入すると、商品パッケージはとてもシンプルだ。
充電アダプタ・ケーブルは付属していない。すでにUSB-Cの充電器やケーブルを所有している人は、これで全く問題ないだろう。
パッケージには、SIMカードを取り出すピンと、本体くらいしか入っていない。
筆者が購入したのは、「ダークグリーン」と「コーラルパープル」の二つの選択肢のうち、「ダークグリーン」だ。
OPPO Reno11 Aのデザイン・質感レビュー
背面のデザインは、ブラッシュドメタルのような、キラキラ・ザラザラした外観となっている。カメラの大きさなど含めて高級感があり、まさかこれが4万円の格安スマートフォンには見えない。
いかにも「ザラザラ」していそうなデザインだが、実際には背面に凹凸はなく、触った印象は「スベスベ」に近いプラスチック製だ。
あくまで、見た目が、光を当てた時に金属のような輝きをもっているだけだ。
OPPO Reno11 Aと、iPhone 12を横に並べた様子が以下である。
OPPO Reno11 Aの液晶サイズは、6.7インチで無印iPhoneより縦に大きく、iPhone 15 Plus(6.69インチ)などに近いサイズ感となっている。
OPPO Reno11 Aは、これだけ大画面でありながら、手で持った時の印象は軽い。
OPPO Reno11 Aの本体重量は約177gで、iPhone 15(171g)にかなり近い重さだ。
本体サイズはiPhone Plus並みの大画面が楽しめつつ、本体重量は無印iPhoneと同じくらいに軽量というのは、非常に嬉しいポイントだ。
スマホが大型化してくると、片手で持つのが辛くなりがちだが、OPPO Reno11 Aは、大画面スマホのずっしり感を軽減することができている。
本体の側面のフレームは、以下の写真のように、iPhoneと並べてみてもアルミに非常に近い質感・光沢感になっている。
見た目はアルミフレームに近いが、素材はおそらく背面と同じプラスチック製であると推測する(公式の仕様などに言及がなく実際の素材は不明)。
また、OPPO Reno11 Aは、「IP65」の防塵・防水性能を備えており、ミッドレンジのスマートフォンとしてはかなり優秀だ。
防水性能を示す「IPX5」とは、上から4番目の等級で、水中に沈めることはできないものの、あらゆる方向からの噴流水によって機器が影響を受けないことを意味する。
また防塵性能を示す「IP6X」は、最も上の等級で、内部に塵埃が侵入しないことを意味する。
雨天時や土埃の多い環境での使用などでも安心なビルドクオリティを備えているということだ。
OPPO Reno11 Aのディスプレイレビュー
OPPO Reno11 AとiPhone 12のディスプレイを並べてみた写真が以下である。
画面領域はベゼルやノッチの狭さを含め、圧倒的にOPPO Reno11 Aの方が大きい。
なおこの写真では、Reno11 AもiPhone 12も明るさをMAXにしているが、OPPO Reno11 Aのディスプレイはとても明るく、屋外の炎天下の下でも画面を視認できる。
2〜3万円の激安スマホでは、液晶が暗いモデルも多い中、ちゃんと明るいディスプレイを備えているのは流石のコストパフォーマンスである。
スペック上は、OPPO Reno11 Aは、最大輝度900ニト/ピーク輝度1,100ニトとなっており、iPhone 12の最大輝度625ニト/ピーク輝度1,200ニトと比べても通常使用時にはReno11 Aの方が明るい。
ディスプレイ上部のフロントカメラ周辺に注目すると、Reno11 Aはフロントカメラがパンチホールになっているため左右の領域にも無駄がない。
Reno11 Aはディスプレイ下部のベゼルも非常に狭く、4万円のスマートフォンでありながら、iPhoneと同じかそれ以上に表面面積に占めるディスプレイの割合が大きい。
また、Reno11 Aのディスプレイは、120ヘルツ、90ヘルツ、60ヘルツの3段階の可変リフレッシュレートを備えている。
リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に何回画面を更新するかを表す数値で、ヘルツ(Hz)という単位で表される。
数字が大きく(120Hz)、頻繁に画面が更新されればされるほど、スムーズな動きが実現できるということだ。映画を見たり、ゲームをする際に違いを体感できるだろう。
従来、一般的なスマートフォンのリフレッシュレートは60Hzであったが、最近は上位モデルで90Hzや120Hzの高いリフレッシュレートを持つモデルが登場している。
OPPO Reno11 Aは、4万円台のミッドレンジながら120Hzでの表示が可能で、これもまた高いコストパフォーマンスを感じるポイントだ。
OPPO Reno11 AのカメラをiPhoneと徹底比較レビュー
Reno11 Aなどのミッドレンジのスマートフォンを購入するユーザーの多くは、スマホのカメラに一眼レフレベルの超高精細は求めないまでも、日常の写真撮影チャンスを逃さない程度のクオリティは期待しているはず。
OPPO Reno11 Aのカメラは、そんなわがままを叶えてくれる、必要十分なカメラだと思う。
筆者が実際にOPPO Reno11 Aのカメラを、日中・夜間など様々なシチュエーションでテストしてみた結果を以下で紹介していく。
iPhone 12で全く同じ条件で撮影した写真と並べて比較できるようにしたので、Reno11 Aで撮影した写真のクオリティがどれだけ高いかを体感して欲しい。
Reno11 Aメインカメラの日中使用
Reno11 Aは、6,400万画素のメインカメラ、800万画素の超広角カメラ、200万画素のマクロ(接写)カメラを備えている。
最も画質の高いメインカメラは、常に6,400万画素で撮影していたら写真1枚あたりの容量が大きくなりすぎるためか、通常モード(4624 × 3468)と高解像度モード(6936 × 9248)を切り替えられるようになっている。
まずは、Reno11 Aのメインカメラで、通常モードで撮影した写真が以下である。
次に、全く同じ場所で、iPhone 12で撮影した写真が以下である。
両者とも、かなり近いクオリティの印象を受ける。
違いを明らかにするため、OPPO Reno11 A(左)とiPhone 12(右)の写真を、交通標識とバイクのあたりにズームインして、左右に並べて比較してみると以下のようになる。
わずかに、iPhone 12(右)の方が、標識の文字の境界などがくっきり描写されており、ディティールが出ている印象だ。
ここで、Reno11 Aの「高解像度」モードを試してみる。カメラアプリで「その他」メニューの「高解像度」モードをタップすることで使用することができる。
以下は、Reno11 Aの通常モード(左)と、高解像度モード(右)で撮影した同じ場所の写真を、左右に並べてみたものである。
高解像度モードでは、先ほどのiPhone12のように、ディティールの描写がより改善しているように見える。
総評すると、OPPO Reno11 Aのメインカメラは、明るい環境下においては、かなり優れた描写力を有すると思う。
4万円台という価格を考えると、3年前ほどのフラグシップスマートフォン(iPhone)と肩を並べるカメラ性能を有していれば、十分乗り換え先として検討に値するだろう。
Reno11 Aメインカメラの夜間使用
スマートフォンのカメラにとって厳しい環境である夜間に、街の光景を撮影してみた。
秋葉原の駅前の様子を、OPPO Reno11 Aと、iPhone 12でそれぞれ撮影している。なお、Reno11 Aは通常モードで撮影していることに注意して欲しい。
まず、Reno11 Aで撮影したのが以下の写真だ。パッと見はそこそこ悪くない品質に思える。
同じ場所・同じタイミングでiPhone 12で撮影したのが以下の写真である。
Reno11 Aとそこまで大きな違いはないが、店舗の照明の明るさの再現や、ダイナミックレンジの広さ(暗部と明部の幅広さ)はiPhoneの方がやはり優れているように思える。
再び、Reno11 Aで撮影した写真(左)と、iPhone 12で撮影した写真(右)をズームアップして並べてみたのが以下である。
店舗名の文字がくっきり読み取れるのはどちらかというとiPhone 12だ。Reno 11 Aは、照明によって白飛びしている箇所が目立つ。
夜間に明るいネオンがある環境下での撮影という、かなりスマホのカメラで細部を表現するのが難しい環境下では、流石にiPhoneの勝利と言えるだろう。
とはいえ、細かく検証すれば分かる程度の差であって、Reno11 Aの夜景撮影もかなり頑張っていると思う。
Reno11 Aのサブカメラ
OPPO Reno11 Aは、メインカメラの他に、800万画素の超広角カメラを備えている。
カメラアプリ上で「ズームアウト」すると、超広角カメラに切り替わり、画素数は犠牲になるものの、撮影できる範囲を一気に広げることができる。
まず、通常のメインカメラで撮影したのが以下だ。
超広角カメラを使うと、立つ位置を変えていないのに、正面の高層ビルの最上階まで画角に収めることができた。
そのほかにも、被写体まで4cm程度まで近寄ることのできるマクロカメラなども備えているが、マクロカメラでは画質が200万画素と低くなってしまうため、6,400万画素のメインカメラで撮影した写真を、ズームアップした方が使い勝手が良いのではないかと思う。
OPPO Reno11 Aはおサイフケータイやマイナポータルにも対応
OPPO Reno11 Aは、海外で「OPPO Reno 11F 5G」として販売されているモデルを、日本市場向けにアレンジして発売されたモデルだ。
Suicaなど日本で普及している電子マネーで用いられる「FeliCa」規格に対応しているため、「おサイフケータイ」アプリで、WAON、楽天Edy、QUICPay、iD、nanacoなどの各種電子マネーを使用することができる。
また、マイナンバーカードの読み取りにも対応しているため、マイナポータルアプリを入れれば、マイナポータルへのログインにOPPO Reno11 Aを使用することができる。
背面にあるNFCマークのあたりにマイナンバーカードを当てればスムーズに読み込まれるので、行政手続きなどが楽になりとてもありがたい。
4万円台で購入でき、十分な性能を備えたスマホで、日本国内特有の電子マネーやマイナンバーカードにも対応しているとなれば、こんなにありがたいことはない。
Reno11 Aの各キャリアの 4G / 5G への対応状況
OPPO Reno11 Aは、日本の各キャリアの通信回線にもバッチリ適合している。
Reno11 Aの仕様によれば、対応している周波数帯・バンドは以下の通りである。
- 5G : n1/n3/n28/n41/n77/n78
- 4G FDDLTE : Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28
- 4G TD LTE : Band 38/39/40/41/42
各キャリアのメインバンド、プラチナバンド、主要5Gバンドが全て含まれているので、安心して使用できる。
以下に主要4社(ドコモ、au、SoftBank、楽天モバイル)の回線が利用しているバンドを一覧表として整理した。
各社のバンドが、OPPO Reno11 Aの対応バンドに含まれていれば、黄色くハイライトしてある。
4大キャリアの4G周波数帯・バンド
一般に、各キャリアでメインバンドとして使われている1, 3、またプラチナバンドである8, 18, 19, 28に対応している機種であれば、どのキャリアの回線でも快適に利用できるはずだ。
以下のハイライトの通り、OPPO Reno11 Aは、国内キャリアの主要バンドにほぼ完璧に対応しているので、4社どの通信会社を使っても、問題なく利用できると思われる。
Band | ドコモ | KDDI | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
1 (メイン) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
3 (メイン) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
8 (プラチナ) | × | × | ⚪︎ | × |
11 | × | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
18/26 (プラチナ) | × | ⚪︎ | × | ⚪︎ (au) |
19 (プラチナ) | ⚪︎ | × | × | × |
21 | ⚪︎ | × | × | × |
28 (プラチナ) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
41 | × | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
42 | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
4大キャリアの5G周波数帯・バンド
日本の5G回線を利用するには、n77/78に対応していることが必須だが、OPPO Reno11 Aは両方に対応している。
最も高速だが基地局のすぐ近くにしか届かないミリ波(n257)には、Redmi 12 5Gは対応していない。また、唯一docomoが採用しているn79にも対応していない。
Redmi 12 5Gとキャリアの相性としては、au, UQ mobile, povoなどのKDDI回線のキャリアと組み合わせるのが、最も5Gの恩恵を受けられる可能性が高い。
Band | ドコモ | KDDI | SoftBank | 楽天モバイル |
---|---|---|---|---|
n77 (Sub6) | × | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
n78 (Sub6) | ⚪︎ | ⚪︎ | × | × |
n79 (Sub6) | ⚪︎ | × | × | × |
n257 (ミリ) | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
※LTE用の周波数を5G用に転用するNR化、いわば「なんちゃって5G」が進められているバンドは省略(n28, n41など)
大容量バッテリーと67W急速充電
Reno11 Aは、5000mAhの大容量バッテリーを備えている。本体は非常に軽量でありながら、バッテリー容量が大きいのは嬉しい。
高負荷のゲームなどを長時間プレイするような使い方をしなければ、フル充電で出かければ、丸一日使用していても、バッテリーが切れる心配はなさそうだ。
また、67Wでの急速充電に対応しているため、30〜40分でフル充電が可能である。充電忘れていた時のストレスが軽減されるだろう。
OPPO Reno11 Aの CPU・GPU パフォーマンス
Reno11 Aは、「MediaTek Dimensity 7050」というCPUを搭載している。
CPUの性能を測定するベンチマークテストとして広く知られている「Geekbench 6」のアプリを入れて、実際にOPPO Reno11 Aのベンチマークテストを行ってみた。
結果は以下の通りで、シングルコアで890、マルチコアで2273というスコアになった。
これがどの程度の性能なのかと言うと、2019年に発売されたSamsungのフラグシップ端末であるGalaxy S10(シングルコア857/マルチコア2127)、2020年に発売されたS20の廉価版であるGalaxy S20 FE(シングルコア933/マルチコア2657)の中間のようなスコアだ。
感覚的には、Reno11 Aは「3〜4年前の高級スマホ」くらいの性能だと思っておけばいい。
3年前のフラグシップスマホであれば、バッテリーの劣化を除けば、現在でも全く問題なく使えるであろうから、必要十分すぎるスペックを備えていると言えるだろう。
また、3Dゲームをプレイする際のGPU性能をテストするベンチマークである「3D Mark」アプリを使って、「Wild Life」という高負荷のテストを行った。
当然ながら、平均FPSは13.67、スコアも2282と低調だ。SamsungのGalaxy S23のスコアは12,000を超えてくるので、ハイエンド機と大きく差がある。
原神などの3Dの重量級ゲームを快適にプレイするのは難しいだろう。
もちろんハイエンド機には敵わないものの、多くの人は、3Dゲームをプレイする機会はなく、スマホでやることと言えばLINEなどのメッセンジャーアプリや、ブラウザの使用、YouTubeなどの映像視聴がほとんどであろうから、Reno11 Aのスペックで必要十分とは言えそうだ。
OPPO独自のColorOSとアプリ
Reno11 Aは、Android 14ベースの「Color OS 14」を備えている。
基本的に通常のAndroidと変わらないが、3本指ジェスチャーでスクリーンショットを撮影したり、OPPOのスマホ同士でデータを引き継いだりといった機能が加わっている。
以下では、UIやインターフェースを紹介しておく。
某iPhoneに似たインターフェース
最近の中華スマホのユーザーインターフェースはどれもiPhoneっぽい見た目に収束しつつある。
Color OS 14はアプリアイコンや、アプリフォルダの見た目、果ては設定画面まで、かなりiPhoneっぽい外観をしている。
設定画面もほぼiPhoneと一緒なので、iPhoneユーザーが乗り換えても違和感なく使用できるだろう。
ジェスチャーナビゲーションを使えばほぼiPhone
Androidといえば、画面下部にあるメニュー・ホーム・戻るボタンのナビゲーションである。
ところが、Android 10以降では、ジェスチャーを用いたシステムナビゲーションを利用可能になっている。
これは、特にOPPO / Color OS限定の機能ではなく、どの会社のAndroidスマホでもバージョンが10以降なら利用できるものだが、これを使うと、さらにiPhoneの使用感に近づく。
Androidのアイコンでもあった画面下部の3つのボタンが消え、iPhoneのように画面下からのスワイプによってアプリ間を移動したり、画面の左右スワイプで戻る・進むが可能だ。
全体的に、挙動やユーザーインターフェースが、iPhone限りなく近くなるように設計されているように思う。長年のiPhoneユーザーである筆者も、かなり自然に使用することができている。
円安で格安スマートフォンへの乗り換え先を探しているAppleユーザーは、Color OSを搭載したOPPOの端末を選んでみてもいいだろう。
不要なプリインストールアプリは少し多め
筆者が購入したのは、Amazonで販売されている直売バージョンなので、au/docomoなどキャリア各社のアプリなどはプリインストールされていない。
ただ、それでもOPPOが運営するアプリストアである「App Market」が入っており、ゲームなどのオススメアプリがプリインストールされてしまう。
スマホを開封して初回起動した直後の状態で、以下のようにゲームや、TikTokなどのアプリが勝手に入っている。
削除するのは面倒だが、App Marketを開いて「アプリのアンインストール」メニューに辿り着けば、以下のように一括で削除することができる。
余計なプリインストールアプリが多いのは残念だが、最初に削除の手間を掛ければ、あとはGoogle Playストアでいつも通りアプリを利用できる。
その他の仕様
デュアルSIMやSDカードに対応
OPPO Reno11 Aは、物理SIMであるnanoSIMにも対応しているし、eSIMにも対応している。
デュアルSIMに対応しており、物理SIMカード2枚か、物理SIM1枚+eSIMという構成で同時に2回線が利用できる。
なお、SIMトレーには、microSDカードとSIMカードを両方はめ込めるようになっている。
トレイ1はnanoSIM専用、トレイ2がnanoSIMかmicroSDかのどちらか1枚のみ挿入できる。
したがって、SDカードを使用している場合には、物理SIMカード2枚でのデュアルシムは利用できないということだ。SDカードの利用と、デュアルSIMの両方を実現したいときは、物理SIM1枚+eSIM+SDカードという構成にする必要がある。
2TBまでのmicroSDXCで容量の拡張が可能なので、128GBのモデルしかないものの、SDカードを買い足せば容量を追加することが可能だ。
画面内指紋認証
また、Reno11 Aは、画面内指紋認証に対応している。
読み取りはスムーズで、筆者が使用している間、特にストレスは感じなかった。
格安スマートフォンだと、サイドボタンに指紋スキャナが付いているケースも多いが、4万円という価格帯ながらディスプレイ下に指紋認証が仕込まれている。
総評:低価格ながら欲しい機能全部入り、どうする?
OPPO Reno11 Aは、4万円という低価格帯でありながら、それなりに見栄えのいいデザイン、必要十分なCPU性能、悪くないカメラ、Suicaなどの電子マネー決済(おサイフケータイ)など、現代人がスマホに求める主要な機能が全部盛りになっている。
もちろん、iPhone 15やGalaxy S24などのハイエンド機と比べてしまうと、性能もカメラも劣る。
しかし、円安の中で15万円前後の価格も普通になってきたハイエンド機を買うよりは、必要十分な性能を備えており、3分の1以下の価格で購入できるOPPO Reno11 Aは魅力的な選択肢になりうる。
価格帯としては、まさにミッドレンジで、「そこそこのスペック・カメラで、そこそこの価格」という印象だ。
3〜4年前のハイエンド機を使っていて、性能面では買い替えの必要を感じていないが、バッテリーの寿命が厳しくなってきた・・・といったユーザーには、Reno11 Aはちょうど良い乗り換え先としてオススメできる。
ちなみに、もっとカメラ性能などを犠牲にして良ければ、当ブログでも紹介している「Xiaomi Redmi 12 5G」など、2万円台で買えてしまうもっと安価な選択肢が存在する。
一方で、カメラをもう少し拘りたい、3Dゲームも遊びたい、という人であれば、あと3万円頑張れば、7万円程度で購入できる超高性能な「Xiaomi POCO F6 Pro」などの選択肢がある。
それぞれ、他の機種についても詳細なレビュー記事を掲載しているので、ぜひ比較の参考にしてほしい。