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moto g64 5G 徹底レビュー:3万円でカメラ性能もFeliCaも全部盛りな超コスパスマホ

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モトローラの最新SIMフリースマホ「moto g64 5G 」は、2024年6月に登場したばかりの超コストパフォーマンスが高い新定番ミドルレンジ端末だ。

Amazonや楽天で、ほぼ3万円という驚きの低価格で販売されているが、現代人のスマホライフに必須の機能を全て備えた、完璧に近い端末である。

10万円超のハイエンドスマホの機能を持て余していて、スマホの乗り換えを検討している人は、是非とも選択肢に含むべき端末だ。

moto g64 5Gは、3万円で以下の機能を備えている。

  • 4大通信キャリアの4G/5Gにバッチリ対応、どのキャリアでも使える
  • おサイフケータイ対応でモバイルSuica、QUICPay、iDなど電子マネーに対応
  • マイナンバーカードの読み取りにも対応
  • 数年前のフラグシップAndroidに匹敵するCPU性能
  • 数年前のフラグシップiPhoneに匹敵するカメラ性能(本記事でiPhone 12と徹底比較!)

昨今のミドルレンジのAndroidスマホの進化は目覚ましく、カメラに超こだわりがあるプロユーザーでもない限り、10万円超えのiPhoneやPixel、Galaxyを選ぶ理由はほとんどなくなりつつある。

この記事をきっかけに、SIMフリーAndroidスマホの魅力を是非体感してほしい。



moto g64 5G 開封の儀

moto g64 5Gは、Amazonの販売ページ楽天ブックスなどのオンラインショップで直接購入することができる。

後述するが、ドコモ、au、Softbank、楽天モバイルなど、どのキャリアの4G/5Gでも対応しているので、通信キャリアから購入せずとも、自分でAmazonで買ったとしても安心して利用できる。

128GBのストレージ、8GBのメモリを備えたモデルのみが存在し、スペースブラック/シルバーブルーの2色展開となっている。

梱包はとてもシンプルで、プラスチック素材を使用しない簡素な箱になっている。取扱説明書やSIMカードを取り出すピンなどが同梱されている。

充電器は付属しない。USB-Cの充電ケーブル・充電器は別途用意しておこう。

唯一、TPU製の透明なケースが最初から本体に付けられた状態で配送される。特にこだわりがない人は、このケースのまま使い続けることができる。

ちなみに、メモリ容量が半分の4GBである「g64y」という端末が、Y!モバイルから独自に販売されている。
Y!モバイル版g64yは、バニラクリームという限定色が追加されている。

Y!モバイルユーザー以外は、通常版のg64を選んでおけば良いだろう。

moto g64 5G のデザイン・質感レビュー

筆者が購入したのは、moto g64 5Gの「スペースブラック」である。Y!モバイル版ではなく、Amazonから購入した通常版だ。

外観は、3万円とは思えない質感で、安っぽさは全く感じない。

背面はサラサラしており、ブラッシュドメタル風のラメが若干入ってキラキラしている。OPPO Reno 11Aも似たようなデザインだが、moto g64はReno 11Aほど派手ではなく、程よい落ち着きが感じられる。

本体は大きいものの、moto G64は約177gで、iPhone 16(約170g)とほぼ同じ重量だ。持った感じは軽い印象を受ける。

iPhone 12と並べておいた時のサイズ感は以下の通りである。

moto G64の画面サイズは6.5インチで、無印のiPhoneと比べると、縦に長い。一方で、iPhone 16 Plus(6.7インチ)と比べると小さく、中間的なサイズ感だ。

背面はプラスチックだが、iPhoneと並べてみても安っぽさは感じない。

カメラ部分の出っ張りはあるが控えめで、iPhoneより少し高さが低い程度だ。

付属の透明ケースをつけると、カメラ部分の出っ張りもカバーされる。

本体を横から見たのが以下の写真である。左がmoto g64、右がiPhone 12だ。

moto g64の電源ボタンは指紋認証センサーとなっており、タップすることでロック解除できる。

背面にもサイド部分にも安っぽさはなく、全体として質感はかなり高いと評価して良いだろう。

防水防塵性能はIP52となっている。防塵性能(ほこりや砂の侵入を防ぐ)は上から2番目と高めだが、防水性能はそれほど高くなく、どちらかというと「防滴」、簡易な生活防水程度の水準だ。

moto g64 5G のディスプレイレビュー

moto g64 5Gのディスプレイは、3万円とは思えないほど高精細で美しい。

それぞれ明るさを最大にして、iPhone 12と並べてみたのが以下の写真である。

ディスプレイ輝度が公表されておらず不明だが、iPhoneと比べ、明るさでは少し劣っているように見える。

ただ、屋外の晴天下で使用しても、特に見えにくさを感じるほどではない。

文字のくっきり感や、画質については特に差を感じない。

画面上部を拡大したのが以下である。

iPhoneのノッチと比べて、フロントカメラがパンチホール型となっているので、使用できる画面のスペースが広い。

moto g64のベゼルは比較的狭く、画面上部と画面サイド部は、ギリギリまでディスプレイの表示領域がある。

画面下部のベゼルは少し広めで、表示領域の外側がiPhoneより大きくなっている。

また、3万円という低価格でありながら、120ヘルツのリフレッシュレートをサポートしている。

リフレッシュレートとは、ディスプレイが1秒間に何回画面を更新するかを表す数値だ。

数字が大きく(120Hz)、頻繁に画面が更新されればされるほど、滑らかな動きが描写できるので、映像やゲームを見るときに、スムーズな視聴体験が楽しめる。

moto g64 5G のカメラをiPhoneと徹底比較レビュー

iPhoneやPixel、Galaxyなどの10万円を超えるような高級ハイエンドスマートフォンは、最新機種が出るごとに、優れたカメラ性能をアピールしてくる。

それらの高級機と比べると、3〜5万円のミドルクラスの端末を使用する場合には、もちろんカメラ性能は見劣りする。

しかし、最近のミドルクラスのスマホは、数年前のハイエンド機に匹敵するほどのカメラ性能を有している端末も多い。

3倍以上のお金を払ってまで、カメラ性能を追求する必要が、本当にあるのかは疑問だ。

実際、筆者がmoto g64のカメラを使ってみたところ、カメラに超こだわりのあるプロユーザーを除けば、十分満足できる性能を備えていると感じた。

ここでは、筆者がiPhone 12(2020年登場)とmoto g64で同じシーンを撮影し、比較してみた結果を紹介する。

4年前の高級スマートフォンと、どこまで勝負できるか見ものである。

moto g64 5G メインカメラの日中使用

moto g64 5Gは、5,000万画素の光学手ぶれ補正付きのメインカメラ、200万画素のマクロ(接写)カメラ、1600万画素のフロントカメラを備えている。

最も画質の高いメインカメラで撮影した写真を、iPhone12で撮影した写真と比較していく。

まずは、日中の風景写真から。moto g64 5Gで撮影した写真が以下だ。

次に、同じ場所を同じタイミングでiPhone 12で撮影した写真が以下である。

空の色が結構異なるが、色以外には大きな違いを感じない。

細部の描写力を比較するために、写真の一部を拡大して左右に並べてみる。

moto g64 5G(左)と、iPhone 12(右)のどちらも、細部までかなり近いクオリティで、ぱっと見では見分けがつかないレベルだ。

今度は近くのものを撮影するシチュエーションを想定して、花壇の花を撮影してみた。

以下の写真がmoto g64で撮影したものだ。

次に、同じ場所をiPhone 12で撮影した写真が以下だ。

今回も、かなり近いクオリティで見分けがつかない。

花びらを拡大して左右に並べて比較してみると以下のようになる。

moto g64 5G(左)と比べると、わずかに、iPhone 12(右)の方が、花びら表面の凹凸を描写できているような気がしなくもない。

総評すると、moto g64 5Gと、iPhone 12で撮影した写真を比べると、おそらくブラインドテストをしたら見分けがつかない程度の違いであった。

拡大して写真の一部を確認すると、強いていえば、ディティールの描写力がiPhone 12の方が心なしか上のような気もしたが、大きな違いはない。

moto g64 5G メインカメラの夜間使用

日中では差がつかなかったが、夜景の写真もテストしてみる。

昼間と同じ場所を、それぞれの端末で撮影してみた。

まずはmoto g64 5Gで撮影した写真が以下だ。

次に、同じくiPhone 12で撮影した写真がこちら。

再び、ぱっと見では大きな差が感じられない。

中央の交通標識とバイクのあたりを拡大して左右に並べてみたのが以下である。

ここまで拡大してmoto g64 5G(左)とiPhone 12(右)を見比べても、大きな違いはなさそうだ。

強いていえば、木の葉のディティールがわずかにiPhone 12の方が描写できているような気がしなくもないが、殆ど差がない。

総評すると、moto g64 5Gのカメラ性能は、日常生活では必要十分なクオリティを備えている。

日中使用でも、夜景使用でも、拡大しても細部が崩れることなく、格安スマホとは思えない描写力を有している。

わずか3万円で、4年前のフラグシップiPhoneと同じクオリティの写真が撮れるのであれば、これで十分だ、と感じる人も多いのではないだろうか。

moto g64 5G はおサイフケータイやマイナポータルにも対応

moto g64 5Gは、FeliCaにも対応しており、本体の背面にはNFCマークが刻印されている。

日本国内のSuica・Pasmoなどの交通系ICカードや、マイナンバーカードの読み取りにも対応しているため、3万円で購入できる格安スマホでありながら、日本市場にバッチリ適応した仕様となっている。

おサイフケータイが使えることから、モバイルSuicaはもちろんのこと、QUICPayやiD、nanacoなどのタッチ決済の電子マネーに幅広く対応している。

マイナポータルアプリをmoto g64 5Gに入れれば、マイナポータルへのログイン時にmoto g64でマイナンバーカードをスキャンすることでログインが可能である。

マイナポータルでの年金や住民票関係の手続き、e-taxによる確定申告など、マイナンバーカードをスマホで読み取る機会が増えてきた昨今、この機能は嬉しい。

moto g64 5G の各キャリアの 4G / 5G への対応状況

Amazonや楽天で販売されているSIMフリースマートフォンを購入するにあたっては、そのスマートフォンが自分が使用しているキャリアの電波をしっかり掴むことができるかを調べる必要がある。

端末によって、対応している周波数帯が異なるので、ドコモ、au、Softbank、楽天モバイルなど、自分が使いたいキャリアの電波帯とマッチしているかどうかの確認が必要になるのだ。

その点、moto g64 5Gは、日本の主要なキャリア全てに対応している。従って、4大キャリアはもちろんのこと、ドコモやau回線を使用しているMVNO・格安SIM各社でも問題なく利用できる。

moto g64が対応している5G/4Gの通信バンドは以下の通りである。

  • 5G: n1/n3/n28/n41/n77/n78
  • 4G: Band 1/2/3/4/8/11/12/17/18/19/26/28/38/41/42

各社の主要電波帯がバッチリ含まれているが、念のため、以下で各社の周波数帯を表形式で整理した。

4大キャリアの4G周波数帯・バンドへの対応状況

以下の表で、各キャリアが使用している4G LTEの周波数帯を一覧にした。
moto g64 5Gが対応しているバンドは、黄色くハイライトしてある。

一般に、各キャリアでメインバンドとして使われている1, 3、またプラチナバンドである8, 18, 19, 28に対応している機種であれば、どのキャリアの回線でも快適に利用できる。

ほぼ全ての行が黄色くハイライトされている通り、moto g64 5Gは、国内キャリアの主要な4Gバンドにほぼ完璧に対応しているので、4社どの通信会社を使っても、問題なく利用できると思われる。

BandドコモKDDISoftBank楽天モバイル
1 (メイン)⚪︎⚪︎⚪︎×
3 (メイン)⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎
8 (プラチナ)××⚪︎×
11×⚪︎⚪︎×
18/26 (プラチナ)×⚪︎×⚪︎ (au)
19 (プラチナ)⚪︎×××
21⚪︎×××
28 (プラチナ)⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎
41×⚪︎⚪︎×
42⚪︎⚪︎⚪︎×

4大キャリアの5G周波数帯・バンドへの対応状況

5Gバンドについても、同様に各キャリアの対応周波数を一覧表にした。
同じく、moto g64 5Gが対応しているバンドは黄色くハイライトしてある。

日本の5G回線を利用するには、n77/78に対応していることが必須だが、moto g64 5Gは両方に対応している。

moto g64 5Gとキャリアの相性としては、強いていえば、KDDI回線の5Gバンドと重複が多いため、au, UQ mobile, povoなどのキャリアと組み合わせるのが、最も5Gの恩恵を受けられる可能性が高い。

BandドコモKDDISoftBank楽天モバイル
n77 (Sub6)×⚪︎⚪︎⚪︎
n78 (Sub6)⚪︎⚪︎××
n79 (Sub6)⚪︎×××
n257 (ミリ)⚪︎⚪︎⚪︎⚪︎

※LTE用の周波数を5G用に転用するNR化、いわば「なんちゃって5G」が進められているバンドは省略(n28, n41など)

なお、最も高速だが基地局のすぐ近くにしか届かないミリ波(n257)には非対応である。

とはいえ、ミリ波は日本においてほぼ普及していないため、気にする必要はないだろう。

moto g64 5G の CPU・GPU パフォーマンス

moto g64 5Gは、台湾メーカーであるメディアテック製のミドルレンジのチップセット「Dimensity 7025」を採用している。

メディアテック製のチップセットは急速にシェアを伸ばしており、米企業クアルコムのSnapdragonシリーズと並び、多くのAndroidスマホで採用されている。

「Dimensity 7025」は、ミドルクラスのCPUとはいえ、Webブラウジング、メールやメッセージ、YouTubeやNetflixの視聴など、一般的なタスクでは、必要十分な性能を持つ。

多くの人は、最新のiPhoneやPixelなどのハイエンドスマホの高級チップセットはオーバースペックであり、ミドルレンジのスマホで十分すぎるはずだ。

実際、筆者もmoto g64 5Gを日常使いしてみたが、パワー不足を感じたことは一度もない。

スペックの要求が大きなゲームなどをヘビープレイしない限り、日常でスマホのスペックを意識する必要もないと思うが、CPUとGPUの性能をベンチマークアプリで計測した結果を紹介する。

moto g64 5GのCPUベンチマーク

まずは、ベンチマークテストとして定番の「Geekbench 6」アプリを入れて、実際にmoto g64のCPU性能をテストしてみた。

類似の性能を持つ他機種のスコアを含めて表にしたものが以下である。

機種名CPUSingle CoreMulti Core価格帯
OPPO Reno 11 AMediaTek Dimensity 705089022734万円〜
moto G64 5GMediaTek Dimensity 7025100624073万円〜
Xiaomi Redmi 12 5GSnapdragon 4 Gen 280318742万円〜
Samsung Galaxy S10Snapdragon 8558572127販売終了(2019)
Samsung Galaxy S20 FESnapdragon 8659332657販売終了(2020)

過去に筆者が行った同様のテスト結果と比べて、1万円高いOPPO Reno 11 Aを上回るスコアが出た。Dimensity 7025は、本来はReno 11 Aの7050と比べ若干劣るはずだが、体感的には差がないし、ベンチマークテスト上でもかなり近い結果となるのだろう。

シングルコアで1000、マルチコアで2400という水準は、3〜5年前の最上位機種たちと似たような水準だと考えておくといいだろう。

moto g64をはじめ、ミドルレンジのスマホへの乗り換えを検討している人は、数年前に使っていた当時の最新スマホを思い出してみて、使用に耐えうるか判断すると良いだろう。

実際のところ、バッテリーが劣化する以外は、4年前のiPhoneでも性能は十分だよ、という人がほとんどのはず。

3万円でこれだけの高性能なスマホが手に入るのは、感動ものだ。

moto g64 5GのGPUベンチマーク

3Dグラフィックの描写など、moto g64のゲーミング性能を測定するために、GPUベンチマークテストとして定番の「3DMark」アプリを入れてテストを行った。

3DMarkの提供しているテストはライトなものから超高負荷のものまで多数存在するが、今回利用したのはミドルレンジのスマホ向けのGPUテスト「Sling Shot Extreme」である。

類似スコア帯の他社機種を含め、「Sling Shot Extreme」テストの結果は以下の通りである。

機種名スコア発売年
Apple iPhone X27012017
moto g64 5G25802024
Apple iPhone 825412017
Google Pixel XL25092016
Google Pixel 4A24812020

率直に言って、moto g64のゲーミング性能は低い。

iPhone XやPixel XLなど、いまから7年前に登場したハイエンドスマホと同程度の水準だ。

3万円台のスマホユーザーで、3Dゲームをヘビープレイする人が果たして存在するのかはさておき、moto g64で、3Dグラフィックを多用した高負荷のゲームアプリをプレイするのは難しいだろう。

多くの人が利用する機会が殆どないであろう高性能なGPUリソースを排除して、コストダウンを図っているのだろう。

moto g64 5G のインターフェースとアプリ

moto g64 5Gは、インターフェースもスッキリしており、無駄なプリインストールアプリも少なく、生のAndroidの使用感に近い。

Motorolaの独自アプリとしてプリインストールされているのは、以下の4つのアプリくらいだ。

Android端末では、おそらく何らかの広告契約が行われているのか、旅行予約サイトやECサイトのアプリなどがプリインストールされていることが多い。

残念ながら、moto g64についても、BookingドットコムやLinkedInのアプリがプリインストールされてしまう。

簡単に削除できるので、特に問題はないのだが。

Motorola純正のランチャーアプリは、フォントや配色など、外観のカスタマイズが簡単にできる。

長年のAndroidユーザーなどで、Nova Launcherなどランチャーアプリを別で使っていれば活用する機会はないかもしれないが、多くのユーザーは純正のランチャーを使うことになるだろうから、シンプルで使いやすいランチャーは嬉しい。

moto g64 5G のその他の仕様

その他、バッテリーやセキュリティなどの細かい仕様についても、以下でまとめてみる。

デュアルSIMに対応、ストレージも1TBまで拡張可能

moto g64は、物理SIMと、eSIMによるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)に対応している。2つの通信回線を契約して、同時に着信を受けることができる仕様だ。

物理SIMスロットのサイズはnanoSIMである。

また、microSDカードスロットも備えており、最大1TBまでストレージを拡張することができる。

5000mAhもの大容量バッテリー

moto g64 5Gは、30Wの充電に対応しており、最近のハイエンドAndroid機のような100W, 120Wの急速充電には、残念ながら対応していない。

5000mAhという大容量のバッテリーを備えていることから、フル充電にはそれなりに時間を要する。

ただ、3万円という価格を考えれば、急速充電に非対応であることはそれほどマイナスではない。

指紋認証と顔認証に対応

moto g64では、電源ボタンの指紋認証と、インカメラによる顔認証が利用できる。

指紋認証センサーは、右サイドにある電源ボタンについている。筆者が使用している間、指紋認証に失敗したことはなく、非常にスムーズに利用することができた。

ハイエンド機のように画面内の指紋認証ではないが、特に不満は感じない。

総評:わずか3万円で現代人の必須ツールを全て備えた新定番

moto G64 5Gは、3万円とは思えない外観デザインの完成度、大部分の人のスマホの用途には十分すぎるCPU性能、マイナンバーカードやFeliCa(Suicaなど電子マネー)への対応など、日常生活で必要になる機能は全て備えている。

それでいて、ドコモ、au、Softbank、楽天モバイルの4G/5Gに幅広く対応しており、自分の好きなキャリア/MVNO/格安SIMと組み合わせて使うことができる。

iPhoneやPixel、Galaxyなど、最新のハイエンドスマホを持て余している人は、間違いなくmoto g64 5Gで大満足できるはずである。

類似の価格帯では、4万円台前半で購入できるOPPO Reno 11 Aがある。

しかし、1万円プラスすることで得られる明らかな機能の違いは、67Wの急速充電くらいで、moto g64と比べて目立った差がない。

GPU性能はOPPO Reno 11 Aの方が良いため、スマホでゲームをよく遊ぶ人は、Reno 11 Aを選んだ方が良いかもしれない。

とはいえ、3Dを多用した高負荷のゲームを遊ぶ場合には、moto g64 5GReno 11 Aなどミドルクラスのスマホではそもそも厳しいので、さらにグレードをあげて、7万円台のPoco F6 Proなどを選択すべきだろう。



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