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Mac歴10年が選ぶ厳選MacBook用アクセサリー・周辺機器10選

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MacBook AirやMacBook Proを10年以上使用してきた経験から、厳選に厳選を重ねたアクセサリーと周辺機器を紹介する。

10数年を振り返って、ありとあらゆるアクセサリーを購入してきた末に、結局、毎日使っているのはここで紹介しているものだけに絞られた。

筆者が現在メインで使用しているのは、M3チップを搭載したMacBook Air 13インチである。特にMac Book Airの場合には、本体に備わっているUSBポートの数がたったの2つだ。

充電器、USBハブ、外付けディスプレイ、キーボード、マウスなどのアクセサリー・周辺機器は、慎重に組み合わせを考えて選択しなければ、USBポートの数が足りなくなってしまうなど、MacBookの快適性・生産性のポテンシャルを最大限に引き出すことができなくなってしまう。

本記事では、そうしたアクセサリー同士の相性や干渉有無、本体のUSBポート数の制約なども踏まえて、本当に毎日持ち歩いても損がないアクセサリーと周辺機器の組み合わせを紹介している。

MacやiPhoneをまとめて充電できるバッテリー関連グッズから、長時間の作業の疲労を軽減するためのマウスやキーボードやスタンド、さらにはMacBookの限られた画面サイズを拡張して生産性を高める超軽量ディスプレイまで、「これなしでは仕事にならない」レベルの必須アイテムたちだ。

本記事が、MacBookユーザーにとって最適なアクセサリーと周辺機器を選択する一助となれば幸いである。

ビジネスパーソンの仕事効率化から、学生の勉強効率の向上まで、これらの製品を活用することで、MacBookの真の潜在能力を引き出し、より快適で生産的なMacBookライフを実現できるはずだ。



全員必須のバッテリー&ケーブル関連

MacBookを購入する際に標準で付属する電源アダプタは、サイズが大きく、重さもあるので、結構荷物になる。

その割には、特にMacBook Airの下位モデルなどでは対応しているW数が小さく急速充電ができない。
たとえMacBook Proの上位モデルであっても、付属するのはポートの数が1つしかないアダプタばかりで、同時にPC1台しか充電できないので、かなり使い勝手が悪い。

したがって、MacBook Airであれ、MacBook Proであれ、手に入れてまず最初に検討すべきアクセサリー・周辺機器といえば、充電器・USBポート周りだ。

1. 充電を高速化&タコ足化する必須アイテム:GaN充電器

まず全ての人にオススメしたいのは、UGREEN Nexode (100W, USB-C×3, USB-A×1)HyperJuice GaN (100W, USB-C×2, USB-A×2)などのGaN(窒化ガリウム)を使ったマルチポートの急速充電器だ。

筆者は4年前に購入したHyperJuice GaNを、現在も快適に利用している。4年が経って、現在はより小型のGaN充電器も発売されているが、クレカサイズで十分持ち運びやすい。

M3 MacBook Air購入時に選べるApple純正の「70W USB-C電源アダプタ(1ポート)」と、USB-C×2ポートとUSB-A×2ポートを備えた「100W HyperJuice GaN 充電器(4ポート)」を並べると、以下のようなサイズ感である。

ポート数が4倍で、MacBookと同時にiPhone、Apple Watchなどの周辺機器も充電できるにも関わらず、サイズはさほど変わらない。GaN(窒化ガリウム)を使用した充電器ならではのメリットだ。

GaN充電器は、窒化ガリウム(GaN)を使用した新しいタイプの充電器で、充電器のサイズを大幅に小型化しつつ、高速充電を実現できるものだ。

高出力でありながら小型、という良い事づくめのGaNだが、デメリットは価格が高いことで、残念ながらMacBookに標準でついてくる充電器には採用されていない。

MacBook用、iPhone用、カメラ用・・・といった感じで、多種多様な充電器を持ち歩いていると非常に嵩張るので、1台のGaN充電器で手持ちの電子機器の充電を全て賄うことが望ましい。

自分が持っている電子機器が、USB-Cに対応しているものが多いか、USB-Aに対応しているものが多いかを考えつつ、USB-Cポート中心の人はUGREEN Nexode (100W, USB-C×3, USB-A×1)など、USB-Aも多く使う人はHyperJuice GaN (100W, USB-C×2, USB-A×2)など、自分に適したポート数のGaN充電器を選択すれば良いだろう。

ただし、充電器を選ぶ際には、MacBookに備わっている「MagSafe 3」端子での充電にも対応しているかどうかを必ず確認しよう。上記のUGREENおよびHyperJuiceのGaN充電器は、問題なくMagSafe 3ケーブルでの充電に対応している。

一方、電源・バッテリー周りのアクセサリと言えば、選ぶ人も多いであろう鉄板ブランド「Anker」から発売されているAnker Prime Wall Charger (100W, USB-C×2, USB-A×1)などのGaN充電器のシリーズは、MagSafe 3ケーブルでの充電に対応していない。

特にMacBook Airでは、MagSafe 3端子が1つ、USB-C端子が2つしかない限られたポートの中で、貴重なUSB-Cポートを充電のためだけに埋めてしまうのはかなりダメージが大きい。

充電はできるだけMacBook購入時に付属するMagSafe 3ケーブルで行い、USB-Cポートを埋めないようにすることが重要だ。

2. 何かと便利な短めのThunderbolt 4ケーブル

MacBook購入時に付属のMagSafe 3ケーブルを使用してMacBookを充電するようにしていれば、MacBook AirであってもUSB-Cポートが2つ利用できる。

USB-C端子になったiPhone 15シリーズとMacBookの接続や、USB-Cで利用できるApple Watchの携帯型充電器の使用、後述する外付けディスプレイやワイヤレスイヤホンの接続・充電など、なにかとUSB-Cケーブルは必要になるだろう。

せっかく持ち歩くのであれば、あらゆることに使用できるように、高速なデータの送受信や、4k/8k映像の出力に対応したThunderbolt 4ケーブルを1本は用意しておきたい。

しかし、Thunderbolt 4ケーブルは高額だ。そこで、持ち運びに便利かつ価格もお手頃感がある、0.5mなどの長さが非常に短いThunderbolt 4ケーブルをオススメしたい。

筆者は、Maxonar Thunderbolt 4 ケーブル (0.5m)を毎日MacBook Airと一緒に持ち歩いている。

購入時に付属するMagSafe 3ケーブルによってMacを充電していれば、コンセントからの距離も長く取れるので、デスク上のMacBookの配置には融通が効くはずである。

iPhoneの充電も、Apple Watchの充電も、イヤホンの充電も、外付けディスプレイの接続も、デスク上のMacBookの隣のスペースで完結するはずなので、それほど長いケーブルは必要ない。

筆者は、後述する外付けディスプレイを含めて、0.5mのThunderbolt 4 ケーブルこれ1本で全て賄っている。

ちなみにThunderbolt 4ケーブルは、4kディスプレイ2台までの出力に対応しており、2画面まで出力できるようになったM3 MacBook Airを使うなら是非とも選択したい。

Thunderbolt 3ケーブルは4kディスプレイ1台までしか出力できないので、MacBook Airがせっかく2画面出力に対応しても1画面が限界になってしまい、将来の拡張性という意味で若干劣る。

3. USBハブはシンプルさと汎用性で選ぶ

MacBook Air、MacBook ProともにUSB-Cポートのみで統一されているため、USB-Aポートのアクセサリや周辺機器をすでに持っている場合には、どうしてもUSB-CからUSB-Aに変換するUSBハブが必要になる。

また、MacBook Airの場合には、HDMIポートがないのでプロジェクターなどで投影するにはアダプターが必要だ。SDカードリーダもないので、必要な人はSDカードリーダーも拡張する必要がある。

しかしながら、USBハブは、非常に選択が難しい。

あれこれ詰め込むと1万円近いハブも存在するが、せっかく最新の規格に対応したハブを購入しても、Thunderbolt 4やらUSB-4.0やらどんどん新しい規格が登場するため、すぐに古くなってしまう。

しかも、だいたい数年使っていると、いずれかのポートは接続が悪くなり、色々ついているがRGBケーブルだけは接続不良、ということが頻繁に発生する。せっかく5種のケーブルに対応していても、1つがダメになると、持ち歩く面倒さが飛躍的に上がり嫌になる。

そこで、筆者が伝えたい学びは、

  • 1〜3年で規格が変わる可能性を踏まえ、ハブに3千円以上はかけない
  • オールインワン型は何かしら壊れるのでやめておく
  • 頻繁に使うアダプタが明らかなら、ハブでなく単機能のアダプタを買う

という3つの鉄則である。

筆者は、かつてHDMI、RGB、LAN、SD、Micro SD、USB-A、USB-Cすべてに対応したオールインワンのハブを使用していたが、やはり数年使っているうちにHDMIの接触が悪くなり、本体も重いので持ち歩かなくなってしまった。

結局、現在はハブを使わずに、AnkerのUSB-C to HDMIの変換アダプタを1つと、AnkerのSDカードリーダを1つ、という感じで、自分がよく使う単機能のコンパクトなアダプタを別々に持ち歩いている。

USBハブやアダプタの選択は、ユーザーによって必要なポートが異なるため非常に難しいが、USBハブでなにか一つ、多くの人にとって必要十分であろうオススメを挙げるとすれば、UGREEN Revodok 105 USB-Cハブがある。

このハブは、100WのPD急速充電に対応したUSB-C×1、USB-A 3.0×1、USB-A 2.0×2、HDMIポートを備えている。それでいて、価格が2,000円を切っており、非常にコストパフォーマンスが高い。

筆者が使用しているAnkerのHDMIの単機能アダプターよりも安いので、単純にHDMIが欲しいだけの人も、USB-Aなどがおまけでついてくると考えるとお得感がある。

ハブを挿している状態でも、100W充電が可能なので、外出時や出張時にMagSafe 3ケーブルを持ち合わせておらず急遽USB-Cポートでの充電が必要になった場合でも、ポート数を減らすことなく充電とタコ足化を両立できる。

カラーバリエーションも豊富で、「シルバーグレー」を選ぶと、MacBookのスペースグレーとかなり近い色になる。

リモートワーク時の生産性を向上させる必須アイテム

MacBookの大きな魅力の一つは、その薄さや軽量さを活かすことで、カフェやオフィス、図書館、外出先、出張先など、自宅以外に快適な仕事環境を持ち歩けることだ。

しかも最近では、非常に軽量なモバイルディスプレイなどが販売されているため、かつては自宅でしか利用できなかったようなデュアルディスプレイ環境を、いつでもどこでも持ち運べてしまうようになった。

筆者も、頻繁にシェアオフィスでリモートワークをしたり、図書館にMac Book Airを持ち込んで勉強したりといったことがある。

その際には、以下のように外付けディスプレイ・キーボード・マウスを組み合わせ、自宅のオフィスと比べても遜色のない作業環境を外出時に実現している。

ここでは、こうした外出時の作業効率を高めるためのアクセサリー・周辺機器を紹介していく。

4. 作業効率が飛躍的に上がるモバイルモニター

画面の作業スペースを拡張するために、自宅やオフィスでデュアルモニターを使用している人は多いだろうが、外出先でもその環境を持ち歩けたら、と思ったことはないだろうか。

筆者も、リモートワーク時の作業効率を高めたいと思い、長年にわたってモバイルモニターを検討していたが、Amazonで「モバイルモニター」と検索してみても、聞いたことのない謎メーカーの商品ばかり出てきて、どれを選べば良いか戸惑っていた。

そんな中、台湾のモニターブランドで、日本国内に正規の販売元も存在し、修理の受付などもちゃんと行なっていることが確認できる「GeChic(ゲシック)」というブランドを見つけた。

13インチのMac Book Airを使っている筆者にちょうど良い14インチサイズのGeChic On-Lap モバイルモニター M141E(14インチ)を購入してみたところ、これが想像以上に最高だった。

非常に薄型軽量で、本体重量は696グラムで、Mac Book Air 13インチの1.24kgと比べて半分強に留まる。
Mac Book Air 13インチと重ねてみた様子は以下の通りで、ほぼ同サイズなので、Macと一緒にカバンの中にもすっぽり収まるサイズ感だ。

最新の13インチiPad Proも582グラムと似たようなサイズ感なので、iPad ProをMacBookのセカンドモニターとして使用する手も考えたが、13インチiPad Proが20万円を超えるのに対して、GeChic M141Eは2.5万円と8分の1の激安価格なのも嬉しい。

背面には、USB-C、micro-HDMI、電源アダプタの3ポートがある。またキックスタンドがついており、ワンタッチで取り外して、画面をヨコ向き、タテ向きに自在に変更することができる。

MacBookとUSB-Cケーブル1本だけで接続することが可能で、モニターへの電源の供給と、映像の送信を、Thunderbolt 3 or 4 ケーブル1本で同時に済ませることができる。

余計なUSBケーブルや電源アダプターが不要なので、MacBook AirをMagSafe 3ケーブルで充電しながら、Mac Book Air本体のUSB-Cポートを一つだけ使って、モニターを動かすことができる。

リモート環境でも、本記事の1〜2で紹介した充電器、Thunderbolt 4ケーブルさえあれば、完璧な作業環境を実現できるので、持ち歩くべき道具も最小限で済む。

モニターのために専用の電源アダプタを持ち歩くのは絶対に嫌なので、本当にありがたい。

また、本体の2.5万円の価格に、専用のスリーブケースも含まれている。

液晶側に非常にしっかりしたクッションが入っており、カバンの中にそのまま突っ込めるのでとても便利だ。

解像度もWUXGA(1920×1200)で、フルHD(1920×1080)よりも縦に表示領域が広く、モニター全体をタテ向きにおいた上で、Macの設定で画面を回転し、A4のPDFドキュメントやWordドキュメントを表示すると画面スペースを最大限に活かすことができる。

MacBook Air本体の液晶と比べると見劣りはするものの、それなりに高精細なので、テキスト中心の仕事には必要十分で、作業領域を大きく拡張してくれる。

5千円弱で購入できるスタンドも販売されており、外出先だけでなく、自宅でセカンドディスプレイとして使用することも可能だ。

5. リモートワーク時に正しい姿勢を維持するPCスタンド

MacBook AirやMacBook Proを机の上に直接置いて、本体のキーボードを使用すると、画面が低い位置にあるので、どうしても姿勢が前屈みになってしまい、長時間の作業で疲労が溜まりやすくなる。

そこで、ラップトップスタンドを使用して、MacBookの画面を顔の高さまで引き上げ、リモートワーク時にも極力姿勢を正しく保つことを心がけている。

ラップトップスタンドも、山ほど選択肢があるが、筆者は充電器などでもよく購入しているブランドであるUGREENのPCスタンドを利用している。

スタンドは流石にどこで買ってもあまり変わらなそうではあるが、毎日使っていると壊れやすそうでもあるので、2年間の保証を提供しているUGREENなら、不具合があっても修理できそうだと考えて選んだ。

傾斜は5段階から選ぶことができ、最も強く傾けた場合、筆者の感覚では、アゴくらいの位置までMacBook Airの画面を引き上げることができる。

本当は目線の位置ぐらいまでリフトアップしたいが、そうなるとスタンドのサイズや重量も増していくため、毎日持ち歩くことを考えるとコンパクトさも重視したい。

このUGREENのPCスタンドは、非常にコンパクトに折りたたむことが可能で、付属のスリーブ袋に入れてカバンの中に毎日入れていても全く苦にならない。

6. 一度使ったら手放すことができないマウス

筆者が手放すことのできないガジェットの上位には、確実にこのMX MASTER 3S for Macマウスが入る。

MX MASTERシリーズのマウスは、Logicoolが提供する高性能ワイヤレスマウスで、ガラス面を含むほぼすべての表面で正確にトラッキングできるため、ごく稀にある、出張先のホテルのテーブルがガラスだった時でも、問題なくマウスを利用できる。

現在も自宅用と持ち歩き用で2台所有しており、前世代のMX MASTER 1, 2からずっとこのマウスを使っている。

最大の魅力は、マウスに機能をカスタマイズできるボタンが多数備わっており、ブラウザでの戻る・進むや、Excelやスプレッドシートの横スクロール、さらにはMacのトラックパッドのようなジェスチャーまで、片手で実現できてしまう点だ。

Logi Options+という専用アプリでは、ChromeやWordやPhotoshopなどのアプリごとに、ボタンの割り当てをカスタマイズすることもでき、自分好みの設定を行うことができる。

また、地味に気に入っているのが「MagSpeedスクロールホイール」で、多くのマウスについている通常のスクロールホイールのように使用できつつ、勢いよく回すと1秒間に最大1,000行の高速スクロールが可能な機能が備わっている。

縦に長いWebサイトや、長文のPDFドキュメントを閲覧する際に、この機能が非常に役立ち、時折MX Master以外のマウスを使うと、高速スクロールができないことに苛立ってしまう。

MX Master 3Sの「S」は、静音バージョンを意味しており、通常のMX Master 3と比べてクリック音が小さくなっている。シェアオフィスや図書館で使用することを前提にすると、静音の方が望ましいだろう。

ちなみに人気のマウスだけあって、専用の収納ケースがサードパーティーから多数販売されており、安全に持ち運ぶことができるのも重要だ。

筆者はここ2年ほど、Amazonで購入できるAenllosiというケースブランドのMXシリーズ用シェルを利用している。

7. リモートワーカーのBluetoothキーボードの決定版

MX Masterシリーズのマウスと同じく、Logicoolから販売されているのがMX KEYS mini キーボードだ。これまた筆者が自宅でも外出先でも頻繁に使用している、長年手放すことのできないガジェットの一つだ。

静かな環境で使用するのに不可欠な静音性と、それでいて快適なタイピングが可能なキーストロークを備えた唯一無二のBluetoothキーボードだ。

レイアウトやサイズ感はAppleの純正キーボードと非常に似ており、MacBook Air 13インチのキーボードと比べても瓜二つ、Apple純正のMagic Keyboardとも非常に似たデザインになっている。

MacBook本体やApple純正のMagic Keyboardは、キーストロークがかなり浅い。人によって好みは分かれるだろうが、キー同士の垣根が小さいため、筆者としては長文を打つ際にミスタイプをしやすいように感じている。

一方で、KeychronなどのBluetoothメカニカルキーボードは、打鍵感に優れているものの、どうしてもキーボードのタイピング音が大きくなってしまい、図書館やシェアオフィスなどの静かな環境では使いにくい。

MX KEYS mini は、ちょうどこの中間を行くような打鍵感のキーボードだ。Magic Keyboardよりはストロークが深く、キー同士の垣根があるためミスタイプを防げるが、一方で静音性はかなりMagic Keyboardに近く、メカニカルキーボードのようなカチカチ感はない。

3台までBluetoothペアリングができ、簡単に切り替えられるので、Mac, iPad, 社用のWindows PCなど複数台のデバイスで使用できるのも嬉しいポイントだ。

薄型軽量で持ち運びにも適しており、マウスと同じく多数のアクセサリがサードパーティーから販売されているので、筆者はここ2年ほど、HermitshellというシェルブランドのMX Keys mini専用ケースを利用してカバンに忍ばせている。

8. Web会議の多いリモートワーカー必携のイヤホン

HUAWEI FreeClipは、オープンイヤー型のワイヤレスイヤホンで、非常に不思議な形をしているイヤホンだ。

仕事でWeb会議などが多く、移動中や運動中にイヤホンをすることの多い人で、オープンイヤー型のイヤホンをまだ利用していない人は、騙されたと思って一度使ってみて欲しい。

リモートワークをしていると、長時間のWeb会議への参加や、移動中の音楽再生、作業中の集中BGMの再生など、非常に長い間耳にイヤホンを入れておくことになるので、AirPods Pro 2などの耳の穴を塞ぐカナルタイプのイヤホンだと、ムレたり痒くなったり痛くなったりしてしまう。

その点、オープンイヤー型のFreeClipは、耳に引っ掛けるように装着でき、耳の穴を塞ぐことなく長時間着用していてもとても快適だし、小さなスピーカーが耳元にあるような感覚で使用できる。

Shokzなどの他社の類似オープンイヤーイヤホンと比べると、FreeClipはメガネと全く干渉しない特殊な形状をしているのが、メガネユーザーとしての大きな利点だ。

筆者は、飛行機での移動やノイズの多い環境での集中作業のためにAirPods Pro 2も所有しているものの、ここ数年はオープンイヤー型のワイヤレスイヤホンを愛用している。

直近では、SONYが販売しているオープンイヤーイヤホンであるこれまた変なデザインのLinkBudsを2年弱使用していたが、バッテリー容量が小さいため、時間経過とともにバッテリーが劣化してくると、10分も充電がもたない状態になってしまい、使い物にならなくなった。

HUAWEI FreeClipはケースを除く本体のみで8時間連続再生と、SONY LinkBudsの5.5時間に比べてバッテリー容量も大きく、それでいて装着感は軽いままなので、もう少し長期間使えることを期待している。

また、本体ケースはUSB-Cケーブルで充電できるので、MacBook + Thunderbolt 4ケーブル1本のミニマムスタイルでも、イヤホンも問題なく充電することができる。

絶対外せないその他の必須アイテム

すべてのMacユーザーに関係があるであろう充電・ケーブル関係と、ビジネスパーソン必携のリモートワーク関連アクセサリを紹介してきたが、他にもMacBookの利便性や安全性を向上させる必須アイテムが存在する。

ここでは、上記の枠に収まらなかったアクセサリー・周辺機器を紹介していく。

9. 物理キーによる2要素認証でセキュリティ向上

まだまだ存在すら知らない人も多いであろう「セキュリティキー」は、MacやiPhone、あらゆるWebサービスのアカウントのパスワードの保護をより強固にするための超重要ツールだ。

Apple公式サイトでも、MacやiPhoneで使用するセキュリティーキーとして推奨されているのがYubiKeyである。2要素認証(2FA)を利用する上で不可欠なデバイスである。

YubiKeyには様々な形状があるが、筆者はUSB-CとNFCに対応したYubiKey 5C NFCを利用している。

2要素認証(2FA)/2段階認証とは、ユーザー名とパスワードに加えて、もう1つの認証要素を用いてアカウントへのアクセスを保護する仕組みだ。

例えば、GoogleアカウントでSMSによる2要素認証を有効にすると、通常のIDとパスワードの入力に加えて、携帯電話番号へのSMSメッセージで送られてくるワンタイムパスワードを追加で入力しなければログインできない。

YubiKey 5C NFCは、こうした2FAに使えるツールの一つで、Googleアカウント等で、YubiKeyによる2要素認証を有効にすることができる。

通常のIDとパスワードの入力に加えて、MacBookのUSB-CポートにYubiKeyを差し込まないと、アカウントへのログインができなくなる。

YubiKeyによる2FAを導入することで、たとえパスワードが盗まれても、物理的にYubiKeyを持っていなければログインが不可能なので、ハッカーなどによるアカウントへのアクセスが極めて困難になる。

2要素認証を使うことで、フィッシング攻撃やブルートフォース攻撃など、パスワードを標的とした多くの脅威から身を守ることができるのだ。

とはいえ、それはそれで、YubiKeyを紛失したり、スマートフォンを無くしたり、機種変更をして電話番号が変わったりした際に、うっかりアカウントへのアクセスを失うリスクがあって恐ろしいような気もする。

そこで筆者は、2要素認証を設定できる全てのサービスにおいて、(1) 物理セキュリティキーであるYubiKey、(2) Authyなどのアプリによるワンタイムパスワード、(3) 携帯電話番号へのSMSによるワンタイムパスワードを組み合わせて設定している。

これによって、万一スマホを落とした場合でも、自宅に帰ってYubiKeyを使えばアカウントを復活させられるし、逆に万一YubiKeyを紛失した場合でも、スマホの電話番号さえ変えていなければアカウントを復活させられる。

YubiKeyがなければ、電話番号へのアクセスを失った瞬間に、全てのアカウントへのアクセスを失うので、非常にリスクが高い。YubiKeyが最後のセーフティーネットとしての役割を果たしてくれるのだ。

中でもおすすめは、パスワードを生成・保管して自動入力してくれるパスワードマネージャーアプリ(Bitwarden、1Password、LastPass、Dashlaneなど)を、GoogleやDropboxなどあらゆるWebサービスのアカウントで使用して自分のパスワードを強固にした上で、パスワードマネージャーアプリ自体にもYubiKeyによる2要素認証を設定することで、パスワード保管庫を強固に保護することだ。

Webサービスやアプリが生活に深く浸透して、普通の個人でも数百個のアカウントを作ることも珍しくなくなった現代において、パスワードを一切使い回さずに、さらに2要素認証によって保護することは、全ての人が行っておくべき自己防衛策だ。

10. MacBookを縦置きしてデスクスッキリ

MacBookを自宅で使用する場合に、MacBook本体のモニターではなく外部ディスプレイを使用するならば、机の上のスペースを有効に活用するため、MacBookをタテ置きしたくなる。

縦置きスタンドにもかなり多くの選択肢があるが、Elestoria Gravity Laptop Standは、独特の機構でノートPCを挟み込む縦置きスタンドだ。

中央に重さがかかると、両端から挟み込むようになっており、挟むデバイスの分厚さに制限がなく、多種多様なデバイスを挟むことができる。

MacBookの縦置きと言えば、美しい曲線のメタルスタンドであるTwelve South BookArc for MacBookが最も有名だが、流石にMacをオシャレに立てかけておくためだけに支払う金額としては大きすぎるように感じる。

また、Twelve South BookArcは、付属するゴムのアダプターを、使用するMacBookの機種によって入れ替えて使用する必要がある。
その点からも分かるように、本当にMacの厚さに最適化されている専用スタンドなので、他のものは挟めないという大きなデメリットがある。

筆者としては、Mac以外にもさまざまなデバイスを使用しているので、たまには社用のWindows PCを縦置きしたり、iPadを縦置きしたり、MacBook AirとMacBook Proを両方挟んだりもしたくなる。

こうした多様なシナリオに対応できるスタンドが必要だ。

その点、フリーサイズでどのような分厚さのノートPCやタブレット端末でも優しく挟んでくれるElestoriaのGravityスタンドは、見た目の美しさと機能性の高さのちょうど良いバランスを叶えていると思う。



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