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「THE ROGER Advantage」徹底レビュー:革靴に完全擬態できるOnの高機能スニーカー

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革靴のように見えてオフィスユースが可能でありながら、最高の履き心地を持つスニーカーを探し続けた筆者が、辿り着いた一つの答えがこちら。

スイスで圧倒的な市場シェアを持つランニングシューズブランド「On」のテニススニーカー「THE ROGER Advantage」のAll Blackモデルだ。

Onの代名詞でもあるCloudTec技術を活用した最高の履き心地と、オフィスユースできる外観を兼ね備えたビジネスパーソンの理想のスニーカーである。

「THE ROGER Advantage」は、その見た目に反して非常に軽量で、長時間履いても疲れにくく、CloudTecによる高いクッション性によって、通勤からウォーキング・ランニングまで幅広い用途に対応できる。

本記事では、「THE ROGER Advantage」を毎日愛用している筆者が、特にオフィスユースをする場合の履き心地、快適性、機能性などを詳細にレビューしていく。

革靴に疲れて、革靴のような見た目のスニーカーを探しているビジネスパーソンは必見だ。



人気で品薄!Onのスニーカーはどこで買える?

欧米を中心に人気が急速に伸びているスイス発のランニングシューズブランド「On」だが、まだまだ日本での取り扱い店舗は限られている。

東京に住んでいる人であれば、原宿にあるフラグシップストアのOn Tokyoや、あちこちにあるスニーカーショップのatmosに出向くことも可能だろうが、多くの人は、Onの公式サイトで購入するのがベストな選択肢と言えるだろう。

とはいえ、初めて購入するブランドのシューズは、試着なしで購入するのは怖いと感じるかもしれない。

その点、Onの公式サイトは、送料・返品送料ともに無料である。タグ等を取らず室内で試着する必要はあるものの、購入日から30日以内であれば、サイズ違いでの返品や交換も可能なので、初めてOnのシューズを購入する場合でも安心だ。

また、公式だけあって在庫が豊富にあり、店舗でもAmazonでも楽天でも見つからなかった「THE ROGER Advantage」の希望のサイズをあっさり入手できた。

特に「THE ROGER Advantage」は、楽天Amazonでも販売されているが、記事執筆時点では品薄傾向にあり、殆ど売り切れている。筆者は都内に住んでいるので、近隣のatmosのOn取扱店にも行ってみたものの、同じく「THE ROGER Advantage」は売り切れで購入することができなかった。

筆者は「THE ROGER Advantage」の購入にあたり、Onの公式サイトで27.5cmと28cmを両方注文して、わずかに幅がキツく感じた27.5cmをスムーズに返品することができた。

Amazonの試着用のサービスである「Prime Try Before You Buy」でも、複数サイズを注文して合わなかったサイズは同梱されている返品ラベルで簡単に返品することができるが、Onの公式サイトも、ほぼ同じ運用でストレスなく利用できる。

パッと見の革靴感がフォーマル使用にGood

THE ROGER Advantageは、その名の通り、著名なテニスプレーヤーであるロジャー・フェデラーとOn社のコラボレーションで作られたモデルだ。

人工皮革製のアッパーを備えた昔ながらのテニスシューズ風のデザインであるため、特に「All Black」カラーは、遠目に見るとほぼ革靴である。

最近では、オフィスカジュアルで革靴を厳格に求めない企業も増えてきているだろうが、そうは言っても、いかにも「運動靴」に見えるスニーカーは避けたい、という人も多いはず。

THE ROGER Advantageのデザインは、フォーマルな場で履いていてもスニーカーとは気付かれにくく、それでいて履き心地は超クッションの効いたランニングシューズ、というとってもお得なスニーカーなのだ。

また、「On」のロゴが目立ちにくいのも嬉しいポイントだ。

ニューバランスなどにも、同様の黒いフェイクレザーのスニーカーが複数存在するが、デカデカと「N」のロゴが刻まれており、一目見れば「あ、ニューバランスだ」と分かってしまう。

THE ROGER Advantageの場合、割と控えめかつ本体と同じ黒色で「On」のロゴが刻まれており、ニューバランスよりは「スニーカー感」が目立ちにくいように思う。

上の背後から撮影した写真にも、左足踵には「On」のロゴが映り込んでいるが、かなり目立ちにくいと感じられる。

もちろんよく見ればスニーカーであることが分かるものの、オフィス環境には十分馴染めるだろう。

THE ROGER Advantageを写真で360度チェック

以下では、より詳細にTHE ROGER Advantageの外観やスペックを紹介していく。

公式に謳われている片足重量は260g(24.5cm)で、持った感じも、かなり軽い印象を受ける。

一般的なスニーカーの重量は、片足約200~400グラム程度と言われているので、かなり軽量なランニングシューズ寄りの設計だと言える。

以下の写真の通り、全体は人口皮革、タン部分はメッシュ素材となっている。
通気孔はつま先部分と側面に設けられているが、アッパー全体がメッシュ素材のランニングシューズなどと比べると、流石に通気性は劣るだろう。

しかし、オフィスで筆者が使用している限りにおいて、革靴や防水シューズのようなムレ感はなく、快適に1日過ごすことができた。

サイドから見ると、厚い靴底が目につく。これが、Onの最大の特徴でもある、CloudTecテクノロジーが仕込まれている部分だ。

CloudTecとは、靴底に中央が​空洞に​なった​「Cloud」パーツがあり、着地時にこれが圧縮されて衝撃を吸収し、蹴り出し時に固まって推進力を生み出す。この技術により、「雲の上を走るような」感覚を体験できるとされる。

多くのOnのランニングシューズでは、CloudTecが外から丸見えになっているが、THE ROGER AdvantageではCloudTecがソール内部に隠され、フォーマルな見た目を実現している。

靴底を見てみると、アーチ部分からソール部分にかけて配置されたCloudTecに囲まれた中央に、「Speedboard」が見える。

Onのランニングシューズでは、CloudTecの上層に、TPU素材のSpeedboardと呼ばれる薄いプレートがあり、その反発力でランニング時の推進力を生み出すという。

「THE ROGER Advantage」の最大のメリットは、そのフォーマルな見た目とは裏腹に、CloudTecなどのOnのランニングシューズの技術がふんだんに盛り込まれたスペックであろう。

正面から見てみると、そんなテクノロジー盛り盛りのシューズには見えない。

改めてサイドから見ると、On社ロゴが控えめに配置されており、ブランドアピールと上品さのバランスが適切に保たれている。

スイス発のブランドだけあって、右足の背面には、赤色のスイス国旗のタグが小さく付けられている。

赤色のワンポイントがどうしても遠目で見ても目立ってしまうが、まあ許容範囲だ。

「THE ROGER Advantage」のデザインとスペックは、スポーツシューズ、フォーマルシューズ、カジュアルシューズを合体させたかのような仕様になっている。オフィスから日常使用、ウォーキング時の使用まで、幅広い着用シーンで使える汎用性が魅力だ。

フォーマルな見た目にも関わらず、高いクッション性があるので、立ち仕事や外回りの仕事、果ては現場の職人さんまで、様々な労働環境下で活躍してくれそうだ。

幅広に嬉しい、ワンサイズアップでもフィット感Good

人によって足の長さ・幅広さ・甲高具合は多種多様であろうから、最終的には公式サイトで複数サイズを注文して実際に履いてみることをオススメする。

ここでは、あくまで参考として、筆者が思うOnのスニーカーの「サイズ感」をお伝えしておく。

筆者は、厳密に測定すると足の長さは26.5cmだ。しかし、足先の幅が広く、どのブランドであっても、27.5〜28cmくらいのワンサイズ上を着用することが殆どである。

筆者が実際に使用している他社のシューズは以下の通りである。日本人の幅広な足に対応したアシックスの歩きやすい革靴「テクシーリュクス」であればジャストサイズの26.5cmが着用できるが、その他のブランドでは28cmが基本だ。

  • テクシーリュクス:26.5cm / 3E
  • ニューバランス:28cm(USサイズM10)
  • Allbirds:28cm(USサイズM10)
  • キャラバンの登山靴:28cm

さて、そんな筆者は、試着の末、OnのTHE ROGER Advantageについても「28cm」を選択した。

27.5cmと28cmを購入して、長さ的には27.5cmの方がしっくりきたが、小指がサイドに当たる感じがして、足幅が収まる28cmを選択した、という経緯だ。

というわけで、Onのシューズを買う場合、足の幅が広いという自覚があるメンズは、ワンサイズアップを基本として、前後のサイズも試着してみるのがオススメだ。

ちなみに、28cmと余裕のあるサイズを選択したものの、THE ROGER Advantageのフィット感はかなり高く、ブカブカ感は全くない。

公式HPでTHE ROGER Advantageの製品特徴にも挙げられている「インナーソック構造」という、内部の凹凸が殆どなく、足全体を均一に包み込むような特殊なライナー(アッパーの裏側)構造を持っていることが一因かもしれない。

THE ROGER Advantageに手を突っ込んでみると、驚くほど内部に段差や継ぎ目がなく、本当に靴下のような内部構造をしているのだ。

幅広な筆者は、ニューバランスなど他社のスニーカーでは、足幅に合わせてシューズのサイズを決めると、靴紐をかなり絞めないと全体的にブカブカ感があり履き心地が落ちることに悩まされてきた。

しかし、Onのスニーカーでは、靴紐をそこまで締め付けなくても、ブカブカ感がかなり抑制されているという感覚がある。

「スニーカーのような革靴」より「革靴のようなスニーカー」

「THE ROGER Advantage」は、高いクッション性と機動力を誇るCloudTec、快適な履き心地を実現するインナーソック構造など、On社のランニングシューズの技術が詰め込まれている一方で、「革靴っぽい」フォーマルな見た目を実現しているスニーカーだ。

テクシーリュクスなどの「スニーカーのような革靴」が人気を博しているが、カジュアルウェアが採用される企業も増える中、THE ROGER Advantageのような「革靴のようなスニーカー」がもっと注目されていいはずだ。

THE ROGER Advantageは、その機能性から、オフィスワーカーが毎日の通勤時に履くのはもちろんのこと、出張時のメインシューズとして履いていったり、仕事帰りにそのままジムでの筋トレやランニングに出かけたり、あるいは職人が客先に出かける際の作業着兼フォーマルウェアとして着用したり、あらゆる場面で活躍してくれるだろう。

「スニーカーのような革靴」は、どこまで行っても革靴なので、長距離を歩いたり走ったりすると、クッション性が足りず足の裏が痛くなることもある。

どうせ高級な革靴に拘りがないのなら、機能性を重視した「革靴のようなスニーカー」で、Onのスポーツシューズの最新テクノロジーの数々を、フォーマルウェアに取り入れてみよう。



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