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HUAWEI FreeClip 徹底レビュー:オープンイヤー型イヤホンがマジで一番快適

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オープンイヤー型イヤホンは、あえて「耳を塞がない」という、非常に特徴的なデザインのイヤホンだ。

オープンである宿命として、電車の中では周囲の音がうるさすぎて音楽など聞こえないし、音漏れもガンガンするので、使い所はかなり限られる。

筆者も、2年以上前に初体験するまでは、まさか自分が気にいるとは思っていなかった。

現在筆者は、AppleのAirPods Pro、BoseのHeadphones 700など複数の高級オーディオデバイスも所有しているが、結局もっとも頻繁に使っているのは、オープンイヤー型の「HUAWEI FreeClip」だ。

本記事では、オープンイヤー型イヤホンを手放せなくなってしまった筆者が、オープンイヤー型イヤホンの魅力と、中でも「HUAWEI FreeClip」を気に入っている理由をお伝えする。

オープンイヤー型イヤホンが気になっている人は、ぜひ参考にして欲しい。



オープンイヤー型イヤホンの絶対的な利点

カナル型のApple AirPods Pro 2と、オープンイヤー型のHuawei FreeClip

長時間イヤホンを着用していると、痛くなったり、痒くなったり、蒸れたりといった不快感を感じる人も多いだろう。

特にノイズキャンセリングイヤホンや、カナル型イヤホンでは、圧迫感・密閉感が強く、どうしても長時間の利用では疲労が溜まってしまう。

筆者は肌が弱く、腕時計をすれば手首が痒くなり、イヤホンをすれば耳が痒くなり、とにかくムレや刺激に弱い。

最近はWeb会議も多くなり、勤務時間中はほぼイヤホン・ヘッドホンをつけていることもある。そんな日には、イヤホンを外しても、鈍い痛みが残ることさえある。

そんな不快感から救ってくれたのが、オープンイヤー型イヤホンだったのだ。

ほかに、オープンイヤー型イヤホンのメリットとしてよく挙げられる点として、「ランニング中でも周囲の音が聞こえて安全」など、環境音に関することがある。

もちろんそれも有難いのだが、最近では「外音取り込み機能」を備えたイヤホン・ヘッドホンも増えてきて、たとえ密閉型であっても、周囲の環境音が聞こえる機種が多い。

そのため、真にオープンイヤー型ならではの利点といえば、やはり装着感や通気性に尽きると筆者は思うのだ。

ジムでのトレーニングや、夏場のランニングなどでは、当然ながら耳の中も汗をかくので、密閉型イヤホンでは非常に不快なことになる。通気性の良いオープンイヤー型イヤホンに慣れると、むしろカナル型を使うのが嫌になってしまうほどだ。

例え敏感肌でなくても、オープンイヤー型イヤホンの装着感や通気性は、多くの人にメリットがあるはずだ。

HUAWEI FreeClipの装着感が神すぎる

オープンイヤー型イヤホンの中でも、「HUAWEI FreeClip」は、一際特殊なデザインをしている。

HUAWEI FreeClip」は、耳たぶを挟んで引っ掛けるように装着する。

他社のオープンイヤー型イヤホンでは、SONY Linkbudsのように耳の中に入れて固定するか、Shokz OpenFitのように耳の外側に引っ掛けて固定するデザインが多い。

筆者は、SONY Linkbudsを1年ほど使用していた経験がある。また、それ以前は耳に引っ掛ける代表格のShureのイヤホンも長年使用していた。

オープンイヤー型の代表であるHuawei FreeClipとSony Linkbuds

こうした各社の形状と比べたとき、個人的には、「HUAWEI FreeClip」が最も耳へのダメージが少ないと感じる。

特に丸一日など超長時間着用すると、耳の中の凹みに嵌め込むタイプのSONY Linkbuds(下写真)では、耳の内側の肌が押され長時間使うと痛みが生じてしまう。

Shokzの使用経験がないため、耳に引っ掛けるタイプについてはコメントできない。類似の形状のShureの上掛けイヤホンでは、耳たぶの上端部に負荷が集中して痛みが生じてしまい、筆者は長時間使用できなかったので、上掛けタイプはつい避けてしまう。

Sony Linkbudsを装着した様子

一方、「HUAWEI FreeClip」は、非常に軽量でありつつ、この不思議な形状が耳たぶにジャストフィットする。引っ掛けるような形になるので、耳の内側には、ほとんど負荷がかからない。

ランニング中などに落ちそうで不安と思われるかもしれないが、本体にほとんど挟む力はないにも関わらず、激しく動いても落ちることがない。

Huawei FreeClipを装着した様子

特定の箇所に負荷や重さが継続的にかからないので、痛みが生じにくいのが何よりの利点だ。

ちなみに、Huawei公式の写真などをみると、もう少し上向きに装着している人が多いように見える。筆者の耳の形的には、下にぶら下げるようにした方が痛みがなく快適だ。クリップ型のおかげで、自由に耳の形に合わせて装着位置を決められる柔軟性も大きなメリットだ。

作業用BGMとして長時間イヤホンをつける人、仕事中のWeb会議などで長時間イヤホン・マイクが必要な人など、とにかく1日3時間以上のイヤホン使用がある人は、「HUAWEI FreeClip」を使ってみることを強くお勧めしたい。

HUAWEI、SONY、SHOKZの代表機種比較

Sony LinkbudsとHuawei FreeClip

オープンイヤー型のイヤホンといえば、代表的な上位機種はHuawei FeeClipの他に、Sony LinkbudsShokz OpenFitなどが挙げられる。

筆者自身、以前はSONYのLinkbudsを使用していた。

これらはいずれも2万円台で購入することができ、機能も似通っているが、主には装着方法・デザインと、バッテリー容量などが異なる。

 本体重量(片耳)再生時間(本体のみ)再生時間(ケースあり)参考価格
Huawei FreeClip5.6g8時間36時間27,800円
Sony Linkbuds4.1g5.5時間17.5時間21,440円
Shokz OpenFit8.3g7時間28時間24,880円
オープンイヤー型イヤホンの3機種比較

上述の通り、装着方法で比較すれば、筆者のおすすめはHuawei FreeClipだ。耳内部ねじ込み方式(Linkbuds)、耳上掛け方式(OpenFit)より、相対的に快適と感じるためだ。

あとは、価格とバッテリー容量が主な違いになる。

バッテリーは劣化することを前提に、容量多めが吉

軽量小型のオープンイヤー型イヤホンでは、バッテリー容量も重要な要素の一つだ。

というのも、筆者がSONY LinkbudsからHuawei FreeClipに乗り換えた最大の理由が、バッテリーの問題だからだ。

筆者は2022年6月にSONY Linkbudsを購入し、Web会議から作業中のBGM視聴まで多用しまくっていたが、購入から1年ちょっとで、イヤホン本体のバッテリーが5分も持たなくなってしまった。

充電直後であっても、オンライン会議中にバッテリーが切れ、左右の耳を交互に使用するしか無かった。

Linkbudsの本体のバッテリー容量は、上記の3機種の中でも最も小さいので、たった1年ほどの使用でも劣化が進み、使用するのが困難なほどにバッテリーが劣化してしまったものと思われる。

イヤホン自体は壊れていないのに、バッテリーのせいで使用できなくなるのは悲しい。

その点、Huawei FreeClipの利点は、Shokzと比べて約3gも軽量でありながら、バッテリー容量が3機種中で最大である点である。

筆者が使い始めてからはまだ半年ほどなので、劣化のスピードについては未検証だが、元々のバッテリー容量が大きい分、ある程度劣化したとしても、使用不能になってしまうような事態は防ぐことができるだろう。

Huawei FreeClipは、SONY Linkbudsより5-6千円、Shokz OpenFitより3千円ほど高価だが、装着の快適性に加えて、バッテリー容量もNo.1となれば、長期使用することを考えれば十分ペイしうる価格差だ。

Huawei FreeClipの音質、音漏れ、ノイズ耐性は?

Huawei FreeClipは、従来のイヤホンやヘッドホンと比べて、とにかく長時間の使用が快適であることが最大の利点だ。

とはいえイヤホンを買うなら、どうしても音質や、音漏れの有無といった点も気になる。

この辺りは数値化するのが難しい点なので、具体的なユースケースとともに、筆者が家族の協力も得ながら試した結果をまとめてみた。

音漏れはHuawei FreeClipの形状から想像するより随分マシ

まず、音漏れについては、Huawei FreeClipの製品仕様によると、「逆音波システム」によって、外部に漏れる音波を打ち消しているという。

実際、オープン型にしてはあからさまな音漏れという感じはなく、オフィス内において、隣の席にHuawei FreeClipを使っている人が座っていても、音漏れは聞こえなかった。

しかし、全く音のない自宅室内で、家族が大音量(iPhoneで50-60%以上)でHuawei FreeClipを使用していると、1メートル圏内では音漏れが感じられた。

静かな環境であればそもそもそこまで音量を上げる必要もないので、実用上はあまり問題なさそうだ。

もちろんゼロ距離で人同士が密着する満員電車などでは、音漏れは避けられない。

とはいえ、そもそも電車内では周囲の雑音が大きすぎて、自分自身がオープン型イヤホンの音を聞き取れないので、使用シーンとして考慮する必要はないだろう。

騒がしい環境でのHuawei FreeClipの使用

次に、屋外などの騒がしい環境下で、Huawei FreeClipを使用できるかどうかについて。

筆者は、街中を徒歩で移動するような場面でも、Huawei FreeClipを使用している。

道路を走る車の音などに勝つために、自宅内よりは音量を上げる必要があるが(iPhoneで30-40%以上)、音楽はもちろんラジオなどでも十分聞き取ることができる。

一方で、電車内や、BGMが流れているカフェ・店舗などでは、外部の音がめちゃくちゃ聞こえてしまうので、Huawei FreeClipを使用するのは若干苦しい。

言わずもがな、飛行機などの大きなノイズがある環境では、ほぼ使い物にならないと思われる。

自宅やオフィスでの使用、散歩やランニング中の使用といったシーンでは、意外に聞き取りやすいのでオススメできる。

音質はかなり良いが、ベース音は物足りないかも?

オープンイヤー型のイヤホンというと、100均などで売られている非密閉型の安いイヤホンのような、シャカシャカした音質を想像するかもしれない。

しかしHuawei FreeClipは、高価なだけあって、シャカシャカ感は一切感じない。

個人的には、特に中音〜高音域は、密閉型に劣らない音質だと感じる。

ただし、密閉型のイヤホンやヘッドホンと比べれば、流石に低音の再現性などは劣るように思う。

ズンズンくる感じの重低音を重視するジャンルでは、物足りなさを感じるかもしれない。

Huawei FreeClipのその他の仕様

Huawei FreeClipは、細かい部分でも嬉しい機能を色々と備えている。

Mac、iOS、Android、Windowsのいずれのデバイスにも対応しており、2台のマルチポイント接続にも対応している。

MacとiPhoneでYouTubeを見たりSpotifyを聴いたり、複数のデバイスを行ったり来たりしても、いちいちBluetoothのペアリングを行う必要がない。

また、FreeClipの特殊な形状ならではのメリットとして、左右の区別がない、という点がある。

耳に挟むクリップ型の本体は、左右とも全く同じ形をしているので、どちらの耳にも装着することができ、左右を確認する手間を省くことができる。

しかも、どちらの耳につけているかを自動的に判別して、ステレオの音声を左右にちゃんと正確に割り振ってくれる。

さらに、Huaweiのアプリを入れると、「サウンド効果」機能で低音を強調するなどのイコライザー的機能も利用できる。

本体のブリッジ部分をダブルタップすると音楽を一時停止できたり、トリプルタップすると次の曲を再生したり、ジェスチャー機能を備えており、ジェスチャーの割り当てもアプリから変更が可能だ。

ソフトウェアアップデートも継続的に行われており、新機能が追加されることもある。筆者が購入した時点では、上記のジェスチャー機能もまだ実装されていなかったが、途中で新たな機能として加わった。

現在は、パイロット版の機能として、タッチによって音量を変更できる機能が追加されている。

また、防水防塵性能も高い。

IP54の防塵防滴性能を備えており、水につけることはできないまでも、普通に使っている範囲での汗や雨の影響は防ぐことができる。

長時間ずーっと雨に濡れ続けるような使い方の場合には、IPX6以上(6, 7, 8)程度の防水が必要とされているので、そんな人は居ないだろうが、土砂降りの中でランニングし続けるような用途には向いていないかもしれない。

一度使うと手放せないオープンイヤー型イヤホン

以上で紹介した通り、Huawei FreeClipは、とてつもなく快適な付け心地で、丸一日使い続けても耳が痛くなったり、痒くなったりしにくい。

それでいて、音質の犠牲は最小限で、十分高音質な音楽を楽しめる。また、筆者は散歩中やジムでのトレーニング中に、ラジオやPodcastを聴くのにもかなり愛用している。

密閉型のヘッドホンを長時間つけていると内側に汗をかいて気持ち悪かったり、カナル型のイヤホンを長時間つけていると耳の内側の痛みや蒸れが気になったり、従来のイヤホン・ヘッドホンに何らかの悩みを抱えている人は、一度でいいのでオープンイヤー型のイヤホンを試してみて欲しい。



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