洗えない、音がうるさい、フィルタ交換がめんどい。こうした加湿器の悩みを一掃する、最高の加湿器と、ついに出会ってしまった。
アレルギー持ちの筆者は、空気が乾燥する冬、寝ている間の加湿器は手放せない。
あらゆるタイプの加湿器を購入しては、結局定着しないまま、毎年冬になると洗濯物を干しながら寝てみたり、マスクをして寝てみたり、苦悩を続けてきた。
そんな中、超音波式のメリットを残しながら、本体をほぼ丸洗いでき、しかも煮沸消毒まで可能、という夢のような加湿器「Carepod」をAmazonで偶然見つけ、思わず購入してしまった。
ステンレス製の超音波加湿器、という新ジャンルの加湿器「Carepod」を、実際に購入して愛用している筆者が、実際に使ってみたレビューを紹介する。
加湿器の主要なタイプと、そのデメリット
超音波式、スチーム式、ハイブリッド式など、さまざまな加湿器のタイプが存在するが、長時間・長期間使用していると、どのタイプであれデメリットが目立ってくる。
筆者は、アメリカの乾燥が激しい地域に住んでいた期間も長く、全てのタイプを使用したことがある。最近でも、過去5年で3台もの加湿器を買い替えてきた。
安価でよく見る「超音波式」の加湿器は、静音で寝ている間も使えるのがメリット。
しかし、長期間使用していると、水垢や汚れが目立ってきて、特に超音波振動子など精密機械部分の掃除も難しく、細菌やカビによる健康への影響が気になってしまう。
また、ファンヒーターなどに付いてくることもある「気化式」の加湿器も、フィルターの交換や清掃をはじめ、複雑な構造の内部の掃除が難しく、ストレスになりがちだ。
一方、お湯を沸かす「スチーム式」は、毎回熱湯消毒するのと一緒なので、フィルター交換も不要で衛生面が強み。筆者も期待を込めて、象印のスチーム加湿器を購入したりした。
しかし、残念ながら「スチーム式」にも大きなデメリットが存在する。湯沸かしポットと同じ動作原理なので、ずーっとお湯を沸かす音がするのだ。うるさすぎて、とてもじゃないが睡眠時の枕元では使えない。更に、湯沸かしにかかる電気代もバカにならない。
こうして考えると、毎日寝ている間も加湿器を使い続けたい場合、従来の加湿器では、どのタイプであれNG、という結論になってしまう。
そのため筆者も長らく夜間の乾燥や、喉の痛みに悩まされ続けてきた。
全ての悩みを解決するステンレス加湿器「Carepod」
仕組みとしては「超音波式」加湿器に該当するが、見たことのない特殊な形をしているのが「Carepod」だ。
筆者が購入したのは、円形タイプの「オリジナルステンレス超音波加湿器(MS031S2)」だ。他にも、キューブタイプなどデザインも美しい機種が存在する。
「Carepod」の見た目はほぼ炊飯器で、蓋から内部に「おたま」のような形をした超音波振動子がぶら下がっている。
「Carepod」の最大の特徴は、ステンレス製のタンク(内釜)、ステンレス製の上蓋、そして超音波振動子というシンプルな3つのパーツに分解ができ、細部まで洗浄、更に煮沸消毒までできてしまう点だ。
その他のパッキンなどもシリコン製で、手軽に取り外して洗浄することができる。
ステンレス製のタンクと上蓋は、熱にも強いので、熱湯で煮沸消毒を行うことができる。
しかも、水タンクは、もはやIHやガスコンロで直接火にかけて、ぐつぐつ煮込むことすらもできてしまうのだ。
(ただし、ガスコンロでは変色の恐れがあるため、IHが推奨されている)
IHがない場合には、フライパンなど大きめの鍋でお湯を沸かして、更にその中に水を入れたCarepodのタンクを入れることで、間接的に煮沸消毒する方法が推奨だ。
また、取扱説明書では、超音波振動子についても、3秒ほどの短時間であれば熱湯消毒を行なっても良いとの記載がある。
最も雑菌や汚れが溜まりやすいと思われる超音波振動子部分を、熱湯で消毒できるのは本当にありがたい。
もちろん、各パーツやタンク、蓋は、食器用洗剤などで洗うこともできるので、煮沸消毒をするほど気になる汚れがなかったとしても、手軽に洗浄ができる。
シリコンパーツなども一緒に洗うと、まさに炊飯器を洗っているような感じだ。炊飯器を毎日洗うのと同じくらい気軽に、加湿器も洗浄できる時代が来てしまったのだ。
ちなみに、超音波振動子と、本体上部の接続部分は、以下の写真のような電子端子で繋がっている。
ここに水を入れてはいけないので、全体を洗浄するときには、この金属部分に水が飛ばないように少し注意が必要だ。
以上のように、Carepodは、「超音波式」加湿器の最も大きなデメリットである衛生面を、ステンレス製の内釜という特徴によってクリアした画期的な商品だ。
長期間ずっと使い続ける場合でも、ペットや小さな子どもがいる場合でも、常に清潔なミストで加湿が可能なので、とても安心だ。
しかも、スチーム式の様に加熱していないため、触ったり倒したりして火傷するリスクもない。
そして、こうしたデメリットを克服しつつ、超音波式の最大のメリットである動作音の静かさは変わっていない。夜寝てる間にも、ずっと使用することができるのが嬉しい。
まさに加湿器ユーザーのすべての悩みを解消する、究極の加湿器と言っても差し支えないのではないだろうか。
枕元に置いても気にならない静音性能
ここまで衛生面のメリットを紹介してきたが、Carepodは、普通の超音波式の加湿器としても優秀だ。
4リットルと大きな水タンクを備えているため、今のところ、筆者が一晩中オンにしていても、水がなくなったことはない。
見た目もシンプル・ミニマムなデザインなので、部屋に置いていても邪魔にならない。
ミストによる加湿性能は、かなり満足できるものだ。小型の簡易加湿器とはレベルが違う。
3段階にファンの強さを調整することができるが、強の場合は、枕元にCarepodを置いてミストが漂う位置で寝ていると、5分も経てば顔がシットリしてくるレベルの加湿量である。
筆者は、ベッドの頭の横の位置に、サイドテーブルを置いて、その上にCarepodを置いている。
頭と加湿器の距離が1mほどだが、最も弱い設定にしてちょうどいい加湿量だと感じる。
その場合の動作音だが、「すこーし小雨が降っている」くらいの動作音はある。
Carepodの構造上、上蓋にミストがかかり水滴となってタンク内に落ちるためか、振動子の振動のためか、内部で水滴が滴る音がするのだ。
とはいえ、かなり静かと言っていいはずだ。我が家の場合、暖房運転中のエアコンよりは全然静かとも言える。
スチーム式の加湿器を動かしているとうるさすぎて寝れない筆者だが、Carepodは、頭の横に置いてあってもぐっすり寝れている。
加湿器に悩み続けた筆者を救ってくれたCarepod
アレルギー持ち・鼻炎持ちで口呼吸がちの筆者は、加湿器なしで寝ると、毎朝かならず喉も鼻も痛くなってしまう。
一方、ずっと加湿器を使い続けていると、果たしてこのミストは衛生的なのか、カビや細菌でむしろ健康を害しているのではないか、という不安が込み上げてくる。
超音波式、気化式、スチーム式、ハイブリッド式と、あらゆる加湿器を試してきた筆者だが、快適に、安心して、長期間使い続けられる加湿器には出会えたことがなかった。
そんな筆者だが、CarepodをAmazonで偶然見かけ、公式サイトを見た時の胸のときめきは忘れられない。久しぶりに、本当に買ってよかった、心躍るガジェットを見つけた。
本記事で紹介した通り、Carepodは、静音で安全な超音波式のメリットと、煮沸消毒が可能というスチーム式のメリットを組み合わせた、まさに理想の加湿器だった。
Carepodを枕元で使いつつ寝る様になって、とても快適に目覚めることができている。そしてズボラな筆者でも、洗浄・煮沸消毒して使い続けられてる。
価格としても2万円台からと、他社の加湿器と比べてそこまで高いわけではない。
冬の乾燥に悩む人、加湿器のチョイスに悩む人は、ぜひCarepodをチェックしてみてはどうだろうか。